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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第332話】
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人を誘導してたんだろ? なら謝る必要なんてないさ」
『ぅ、ぅん。 ……でも、僕達も間に合ってたら亡国機業の構成員を逃すことも無かったかも……』
「気にするなよ。 【たられば】を言い出せばキリがないからな」
『……そうだね。 ごめんね、ヒルト?』
「もう気にするなって、謝るのも無しな? シャルも鈴音も出来ることをその時にやったんだ、俺に謝る必要はないさ」
『……えへへ、ありがとうヒルト。 ……あ、少し時間あるかな? ちょ、ちょっとだけでも良いから会いたいんだけど……僕』
さっきまでの緊張とは違う声色をしたシャル、学園内に備わった時計を見ると少しなら問題無いと思い――。
「いいよ? なら何処で会う?」
『り、寮の屋上で良いかな?』
「了解、これから向かうよ。 少し遅れたらごめん」
『う、ううん!? ま、待ってるからね、僕……♪』
「あぁ、んじゃまた後でな?」
『うん♪ あ、後でね……?』
嬉しそうな声色で答えたシャル――通話を切ると、俺はその足で学園を後にした。
道中、公園の側を通るのだが既にそこは封鎖されていて誰も入ることは出来ない。
……そういや、今回の事件は明日のトップニュースになるのだろうか?
携帯電話を開き、ニュース画面を見るとそこには【IS学園襲撃、謎のテロリスト!?】や【学園祭を襲うテロリストの脅威】等々のニュースが飛び交っていたが――内容に関しては情報規制がされてるのか詳しくは書かれていない。
――というか、実行犯の巻紙礼子ことオータムの顔写真が出てないのも気になる。
男の方は学園側の望遠タイプのカメラで撮ったが、何故か酷いピンぼけしていてデジタル処理を施しても修正は不可能だったとか。
……もしかすると、亡国機業の裏にはもっと大きな黒幕が居たりするのだろうか?
――考えても全く答えは出ず、まるで深い闇の中をさ迷うような感じだ。
ふぅっ……と、軽く息を吐き、俺はその場を後にする。
明日になればまたニュースか何かでわかるだろう……そう思いながら俺は早足で寮へと入っていった。
寮の通路には今日の学園祭の後夜祭を楽しみにしていた女子が色々と話をしている姿が目に映る。
着てる服装も、ラフな薄着の上に何かを羽織る形の彼女達――会話内容は、後夜祭での伝説が何とかと言っていたが……IS学園って、まだ創設十年ぐらいなのに伝説があるのかと思ってしまう。
……まあ、面白おかしくそんな噂を流したIS学園OBの悪戯って所だろう……真実は。
――学園祭は勿論中止だ、生徒からは後日また開催の声が上がるも、相対的費用面の工面も難しいとか。
基本税金で運営されてるのだから、この
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