第百十七話
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第百十七話 甘口カレーには
七人が作るカレーは甘口にすることにした、しかし問題はカレーの中に何を入れるかだった。七人はそのことであらためてじっくりと話をすることにした。
まずは野菜等だった。何を入れるかというと。
甘口ということからだ、赤音が言った。
「沢山入れたらあれだろうけれどね」
「何を入れるの?」
赤音に春奈が尋ねた。
「甘口のカレーには」
「林檎だけれど」
赤音が言うのはこれだった。
「すって入れたらいい隠し味になるってお姉ちゃんが言ってたの」
「そうなのね」
「そう、だからまずは林檎入れましょう」
赤音はこれを出そうと言うのだった。
「隠し味でね」
「お兄ちゃんは牛乳がいいって言ってたわね」
春奈は春奈でこれを話に出した。
「やっぱり隠し味ね」
「牛乳もなの」
「ええ、いいっていうわ」
「それじゃあ牛乳も入れて」
「人参忘れたら駄目でしょ」
リーダーの梨花が推すのは基本だった。
「やっぱり。カレーにはね」
「玉葱もよね」
真面目な美樹はこれをあげた。
「細く刻んで炒めると甘味が出るからいいのよ」
「あとジャガイモも小さく切ってやな」
亜美もカレーに欠かせないものを話に出した。
「そうしてやな」
「大体こんなところよね、カレーに入れるお野菜とかは」
赤音があらためて言った。
「後はじっくり煮てよね」
「そうね、そうして作ってね」
春奈も赤音に応える。
「お野菜とかは」
「これだけで野菜カレーとしていけそうだけれど」
「やっぱりお肉は入れましょう」
「忘れないでね」
梨花と美樹が赤音に言う。
「確かに野菜カレーも美味しいけれど」
「お肉もね」
「じゃあ何を入れるかや」
亜美も言う。
「お肉。何がええかや」
「それが問題よね」
春奈は今度は亜美に応えた。
「一体」
「何にする?」
赤音も首を傾げさせる、そうしてだった。
七人で肉は何を入れるかという話に移った、カレーに入れる肉といっても色々だ。問題は何を入れるかである。
第百十七話 完
2014・3・24
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