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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
15 復讐〜The beginning of the end.
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どころか魔力とやらが感じられなかった。
訝しんだ私は親に聞いてみるとお前は魔力を消す魔法使いの出来損ないだと言われてしまった。
私は激しいショックを受けた。親にそんなことを言われたのもあるが、魔力を消すと言うことは魔法が使えないと言うことを意味する。何よりも、魔法が使えないと言うことにショックを受けた。
すぐには信じられなかったが私の周りで魔法が消えることを思い出し、それが真実だと悟った。
以来、私は魔法に執着した。ウェネフイクス魔法学園に入学出来なかったことがとても悔しかった。何の苦労もなく魔力を持っている奴等に嫌悪感も抱いた。同時に、魔法の真似事であるマジックにも没頭した。どうしても普通では起こり得ない現象を自分で体現したかったのだ。
やがて両親が死に、一人息子だった私が家督を継いだある日のこと。生前、父親が私を頑なに立ち入らせようとしなかった書庫で、私は魔力を消す体質を治す方法が書かれた書物を見つけた。
この書物を見つけた時、私は狂ったように喜んだ。と、同時に父親を憎みもした。なぜ私にこの書物を見せようとしなかったのかと。
早速儀式に取りかかったが、その儀式には到底、並みの魔法使いでは集められない量の魔力を必要としていた。魔力がない私だけでは一生かかっても集められない。そこで私は悪魔と契約することにした。儀式を成功させるため、強力な力を持つ者の協力が必要だったからだ。
魔法を使えない私が当主になってしまったため、今ではすっかりと衰えてしまったマロウ家だが、マロウ家には悪魔と契約する環境ぐらいは残っていた。悪魔は正しい手順を踏めば何の力もない人間にでも召喚することは可能だ。なら、魔力を持たない私でも召喚することができるはずだ。
なぜ人間が悪魔を呼び出すことに失敗しやすいのかと言うと正しい手順を殆んど知らないからだ。その点、うちには降魔の本が大量にある。問題があるとすれば相手をあまり選べないところか。
召喚は問題無く成功し、名のある家の吸血鬼と契約することに成功した。
悪魔と契約するにはそれ相応の代価を必要とする。儀式を成功するまで誰にも邪魔させないという代価に、腕の一本ぐらいは覚悟していたが、この少女は奇妙なことを代価とした。
「妹をこの館の地下に幽閉させてもらえないかしら?」
姉妹の仲に何があったのかは知らないが俺には関係ない。こんな簡単な代価で拍子抜けしたが私は快諾した。
「あと、私と従者一人ここに住んでもいいかしら?まさか呼び出しておいて、こんな美少女をほったらかすつもりは無いわよね」
それは御願いという名の強迫観念では?まあ、この館に一人や二人増えたところで変わらない。これも了承した。
吸血鬼とその従者が加わったことで魔力は順調に集まった。
そんなある時、契約者の吸血
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