転校生は幼なじみと転生者……です。
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セシリアの心境の変化は原作通りですね。他のヒロインが分からないのでどうとも言えませんが。
私は腰の端末から投影ディスプレイを映すとフリーダムのスペックを閲覧します。
行儀が悪いかもしれませんが時間が惜しいのです。ディスプレイに目を向けて歩いていると曲がり角に差し掛かります。そこを曲がれば整備室……
ドンッ……
「おっと?」
「きゃっ!?」
曲がったところで誰かにぶつかってしまいました。
尻餅をついてしまうと思ったので反射的にスカートの裾を抑えて捲れるのを防ぎます。
こう見えてもガードの固い女なんです……たぶん。
「わりぃ。だいじょうぶか?」
「いたたた……はい。こちらこそごめんなさい。」
あれ?……聞いたことのない男性の声?
「―――っ!?」
そんなことをぼんやりと考えていると不意に手を取り助け起こされたので驚いてしまいます。
「よっと。……立てるようだし大丈夫だな。」
「あ、ありがとうございます。」
「堅いよ。同年代相手に敬語なんかさ。」
「じゃあ、ありがとう―――これでいいですか?」
「結局敬語かよ。……って、え?」
キョトンとした顔の少年は……眼帯をした―――アポロ?
「……え?」
『もしかして、あなたがもうひとりの転生者?』
不意に社長さんからあった連絡を思い出します。
転生者がもうひとりいる事を社長さんに初めて会った時に聞いていましたが。
「デアラの十香か?その容姿は。」
「あなたこそアクエリのアポロのままじゃないいですか。」
「それもそうだな。一応自己紹介しとく。俺は七ノ瀬天地だ。」
「私は織斑春奈です。その眼帯は?」
「リミッターだ。俺も急いでるからこのへんで。」
「そうですね、では。」
聞きたいこともありますが彼の意見ももっともです。私も整備室に向かいますか。
彼の「しまった、職員室の場所訊けば良かった……」と言うつぶやきは聞かなかったことにしましょうか。
余談ですが彼はこのあとIS学園警備部の教師たちと大立ち回りをしたという噂が流れましたが真実は闇の中……らしいです。
●
○side???
「ここがIS学園ね。……誰もいないじゃない。」
彼女は不機嫌そうに辺りを見渡す。
「明かりは向こうにあるみたいだから本校舎は……こっち?」
ふと、視線を向けるとゆらゆらと揺れる人影が見えた。彼女は興味を持ったのかその影に近づく。
「幽霊じゃないわよ……ね?」
「う〜ん……粘ったけど、どうすればいいのかなぁ〜……はぁ。」
その遠くからもはっきりと聞こえる美声は聞き覚えのある……慣れ親しんだ親友の声。
「…
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