第六十六話
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だけど!」
そう言いながらブリューナクを構え、水中では使えなかった権能を使う!
「わが内にありしは天空の雷撃。社会を守る、秩序の一撃である!今ここに、我が身に宿れ!」
肩当を装備し、現れた杖を掴む。
そのまま杖を宙を舞っているオオナマズに向け、全力で雷を放つ。
さあ、フィナーレだ!
「雷よ、我が敵を貫け!」
「ぬおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
苦しんでいるところに、ダメ押しでもう一発!
「ブリューナクよ、雷光をまとい、貫け!」
『オウ!』
もう片方の手に持っていたブリューナクを投げて、その攻撃も加える。
これでどうだ・・・
「・・・まだ、まだ終わらぬ!」
「んな!?」
そう思っていたら、オオナマズが俺にぶつかってきた。
お互い宙を舞っていたのと、重さの差があったのだろう。思いっきりくらい、俺が作った金属の板を、おれ自身で破壊することになった。
ついでに色々と骨が折れたし、変なところに刺さった感覚はあるが・・・まあいいや。どうせ、後一撃で終わりだ。
足場がなくなったので代わりに水面に立てる自分を想像することで水面に立ち、ゲイ・ボルグを構える。
「毒もち呪え、ゲイ・ボルグ!」
俺が投げたゲイ・ボルグはブリューナクの隣に刺さり、その毒で一気にオオナマズを犯していく。
「まだ・・・まだだ。まだ、負けぬ・・・」
「いや・・・もう終わりだよ、オオナマズ!」
俺はそう言いながらオオナマズの尾まで跳び、ロンギヌスとグングニルを構える。
そのまま雷の刃を長く、包丁のように生成して・・・そのまま、尾を挟むようにオオナマズに切り込ませる。
「ぬぅ!?」
「さあ、始めようか。・・・調理を!」
足に雷をまとい、一気に噴出して勢いよく飛ぶ!
「三枚下ろし!」
そのまま、上中下の三枚に下ろし、オオナマズを殺しきった。
そして、俺もまた背にかかる重みに任せて、意識を失った。
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