留守番
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などが少なくないらしくそういったものの対応に俺たちが呼ばれたらしい。なので娘たちだけを残していくのが不安になった信吾さんは祐理に頼んで俺たちに来てくれるように頼んだらしい。
「だから叔父さんたちはお客さんだと思ってくつろいでてください」
そういうと美羽は一人台所へと向かった。恐らく昼飯を作るのだろう。
することがないというのもそれはそれでしんどいものだ。まあ、祐太は長女の空の機嫌をいかに直すかを考えているようだが。
「おいたん!おいたん!」
「ん?」
とりあえずソファに寝転んでいた俺の服を引っ張られる感じがしたので横を見るとひなが俺の服を引っ張っていた。
「げーむしよ!」
「ゲーム?それなら祐太とやるといい」
俺はゲームをほとんどしたことがない。最近のなんかはなにがあるのかも分からんレベルだ。そんな俺がゲームをしても相手にならないだろう。たとえ三歳児でも負ける気しかしない。
「げーむ、しないの?」
ひなの顔は泣く一歩手前まで来ていた。だから子供は嫌いなんだ…
「分かった分かった。一回だけな」
「ほんと!?」
そういうやいなやひなはてきぱきとゲームの準備をしている。本当に三歳児か?
ひながゲームの準備を終え、いざやってみるとやはり俺の負けだった。以外にも僅差だったが…
「おいたんよわーい!」
僅差であるにも関わらずひなはいかにも圧勝しましたというふうに喜んでいる。まあいいか。
「そんじゃ、次は祐太にバトンタッチだ」
持っていたコントローラーを祐太に手渡し俺は再びソファに寝転ぶ。観戦でもしてようかと祐太たちのゲームを見ていると。祐太は大人げなく本気でやっていた。(俺も本気だったが)
俺と違い祐太はある程度ゲームの経験がある。そんな祐太が本気でやれば祐太が勝つのは明らかだった。ひなを見ると泣きそうになっている。さっき勝たなくて良かった。
そこでやってくるのが長女の空。ひなの仇をとると意気込み祐太と対戦。まあ、いくら経験があってもふだんからやっているであろう空には勝てるはずもなく祐太は負けた。
「昼ごはんできましたよー」
美羽が持ってきたのは素麺だった。ところどころピンクの面が混じっている。
「ぴんくのやつぜんぶひなの!」
「はいはい、分かったからお行儀よく食べなさい」
空が丁寧にピンク色のレア素麺を取り分けている。なかなかに妹思いだ。
「そういえば祐一叔父さんって書道家なんですよね?」
「ん?ああ、まあな」
「書道家ってどんなお仕事なんですか?」
まあ、書道家なんて珍しい職業だし気になるのだろう。
「字を書いて書展に出したり店なんかの依頼で本のタイトルとか看板とか描いたりとかだな。後は人によっては書道教室
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