留守番
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になる…いや、まてまて!
ぷっぷくぷっぷっぷー♪
祐太が気を利かせてプラスチックでできたラッパのような物を吹いている。すると先程まで泣きそうだったひなは祐太に興味をひかれていた。助かった…
とりあえずひなの相手は祐太に任せて俺はとりあえずソファに寝転ぶ。冷静に考えれば今日俺いらなくなかった?
「兄さん、ちょっと顔を洗ってくるよ」
そう言った祐太の顔にはひなの涎がところどころについていた。このちょっとの間に何があった?
そして祐太が洗面所に向かった直後、少女の悲鳴が響いた。
☆★☆★
「えーと、改めまして、一応お前らの叔父にあたる瀬川祐一だ」
「同じく瀬川祐太です」
テーブルをはさんだ斜め向かいに三姉妹が座っている。
「じゃあ、私たちもご挨拶しないとねお姉ちゃん?」
「…ふん」
先程この家に響いたのはこの家の長女、小鳥遊空のものだ。理由としては祐太が誤って空が着替えている場面に出くわしてしまったらしい。なので少々、いやかなりご機嫌斜めだ。
「ごめんなさい。お姉ちゃんちょっと無愛想なところあって」
「美羽!余計なこと言わないのっ」
怒るのも分からないではないがそろそろ機嫌を直してもらいたいものだ。非常に面倒くさい。
「叔父さんたちに最後に会ったのってひなが一歳の時ですよね?ということは二年ぶり?」
「まあ、そうなるな」
正直最後に来たのがいつだったかはうろ覚えなので適当に話を合わせておくことにしよう。
「私たちのこと、ちゃんと覚えてました?」
「ま、まあ、一応は…」
「……」
俺に関しては名前しか記憶に残ってませんでしたとは言えず目線を逸らすことしかできない。祐太も似たようなもののようだ。
「あ、今嘘ついたでしょうー」
なかなか鋭い子供だ。
「いや、でもほら!二人ともすごくキレイになってたから、一瞬わかんなかったんだよ」
こういう時の祐太は正直さすがだと思う。俺にはまねできないことだ。
「やだー、祐太おじさんったら、おだてても何もでませんよ」
長女は調子のいいことを言うなとでもいいたそうな目で祐太を見ていた。
「そういや、祐理と信吾さんはどうした?」
祐太は三女のひなとじゃれだしたので祐理たちの居場所を聞くことにする。
「お父さんと祐理さんならとっくに出かけましたよ?」
「…マジか」
せめて俺たちが来るまで待ってくれてりゃ良かったのに。
「てか、俺ら呼ばれたはいいけど何すりゃいいか分かんねえんだけど?」
「それなら大丈夫です!おじさんたちはこの家にいてくれるだけでいいんです!」
「そんなんでいいのか?」
「はいっ」
なんでもこの辺ではセールスの勧誘や怪しい勧誘
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