暁 〜小説投稿サイト〜
少年と女神の物語
第六十五話
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
と行こうぜ、蛇野郎。もうお互い、十二分に探り合っただろ。こっから行うのは、ただの殺し合いだ」
「・・・そうだな。いいだろう、小僧。全力で相手してくれる!」

 そう言いながら、蛇は姿を変えた。

「・・・オイオイ、その姿はなんだよ?さっきまでとは全然違うじゃねえか」
「フン。キサマが言ったのであろう、神殺し。ずいぶんと動きづらそうだ、と。確かにその通り。故に!我はもう一つの姿で相手をすることにした!」

 目の前にいるのは、先ほどまで相手をしていたでっかい蛇ではない。
 むしろ、日本で地震と言われて、真っ先に思いつく姿だ!

「さあ、雌雄を決しようぞ神殺し!」
「・・・ああ。その前に、今度こそ名を名乗る気はないのか?」

 俺の中では、もうこの神の正体はつかめている。
 今、目の前にある姿。これさえあれば、最初から分かってたのに・・・!

「俺は神代武双。神殺し・・・カンピオーネだ」
「・・・よいだろう。その技の冴えに敬意を賞し、わが名を名乗ろうではないか!」

 そんな神様じゃないと思うんだけどな、こいつは。
 そして、その神はようやく、その名を名乗った。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ