暁 〜小説投稿サイト〜
打球は快音響かせて
高校2年
第二十一話 ラッキー
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ーっ!」

末広は誰に向けているのか分からない雄叫びを上げ、自軍ベンチに戻っていく。
名誉挽回とばかりのファインプレー。
ただでは転ばない辺り、曲がりなりにも強豪・海洋の主将である。普通の選手ならそのまま潰れていく展開でも踏ん張れる。

「ナイスプレーです」
「うしっ!」

助けてもらった城ヶ島はハイタッチを求め、末広も満更でもない顔でそれに応える。

(つーか、8番の打球捕っとったら、そもそもこんなピンチなんて起こらんかったねんけどな)

川道の方は渋い顔だが、しかしミットをパチパチと叩いて拍手した。

(でもまぁ、ここまでずっと置物やった末広兄貴がやっとこさええプレー見せたさけ、これでまた流れも変わるやろ。次は3番からやし。)

川道の表情に、嫌らしい笑みが満ちる。

(この試合も、勝てるわ)





7回の裏終了、5-3で三龍リード。
試合は最終盤へ。




[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ