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ロザリオとバンパイア 時空の狭間で
第9話 覚醒と死
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まさか

「返せ…」

「美優?」

「妹を返せぇぇーーーーー!!」

美優が、遺伝とも同調ともない覚醒をした
そのまま突進し暴れている妹

その瞬間にも私を襲う触手

次元刀で難を逃れるがたちまち再生する
こいつ…!

拉致があかない!そう思ったとき

横から襲ってきた職種が爆散した

「気を付けて亞愛。この触手に掴まると血も肉もアルカードに吸収されるわ」


「母さん?」
私を助けたのは私が殺そうとした真祖、母だった

「なぜ…わたしを?」


私は腹に一物を抱えてあなたたちに近づいたのに、何故助ける? ミナトを殺した私を…

「――あなたがミナトを手に掛けたことは、今は何も言わないわ。これが終わったら、ちゃんと話し合いましょう」

 そう言って歩み寄ったアカーシャさんは私を正面から抱きしめた。

「さっきはごめんなさい。あなたのことをちゃんと受け止めてあげられなくて……」

信じられない… あんなことした私を許すと…?

 愕然とした気持ちで動けないでいると、アカーシャさんはそのまま言葉を続けた。

「二百年の眠りでアイツは腹を空かせているわ。下手に妖気を出すと餌として認識されてしまう、モカのようにね。このままだとモカがアルカードに吸収される、同調してないとはいえ、美優もあぶないわ、今は協力し合いましょう」


 抱擁を解いたアカーシャさんは捕らわれた萌香を見上げる。


「待ってなさいモカ、今助けてあげるわ 、美優あなたは下がりなさい!」
「母さん…!」
その言葉に美優は動きはとまりひとまずさがる


「おかぁさん……!」

泣きそうな声のモカ。そんな妹の首筋に無情にも触手が喰らいついた。

 ――萌香の血を吸っている? いけない……っ!

「モカ!!」

バチチチチチチチ!!

「な?」

娘の名前を叫び駆け出した瞬間、モカの居る場所が
雷鳴が轟き、そこにある人がモカをかかえていた


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