第8話 話しあい
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すことで回避するが、掠めたのか胸部が浅く切り裂さかれた。
「くっ」
後方に宙返りして間合いを遠ざけるが、視線の先には亞愛の姿はない。
いつの間にか背後に回り込んでいた亞愛はその首に手刀を叩き込む。慌てて頭を下げて躱すが、またもや薄く首筋を切り裂かれた。
跳躍して距離を取るお袋。その上空で、腕を交差させた亞愛は溜め(・・)に入っていた。
――こいつはヤバイ!
「百刃繚乱!」
振るった両腕から真空の刃が放たれる。廊下の陰の隅に張りついていた俺は慌てて壁を蹴ってアカーシャの元に跳んだ。
轟音とともにホールの一帯が破壊され、衝撃で窓ガラスが割れる。亞愛はこちらを鋭い目で睨んでいた。
「あなた……」
俺はアカーシャを抱えて亞愛に振り向きゆっくりと下ろす
「ん〜、どうして兄様(ミナト)がここにいるのかな?」
埃を払い俺は口をひらく
「別に立ち聞きは趣味じゃないが、あんな話しされて、継母といえど、刃をむけるとは
俺もだまっちゃいられない 暗部として」
肩を竦める俺に亞愛がさらに目を細めた。
「ということは…」
「察しの通りだよ」
俺は手甲をつけ、額当てをつけ、火影の纏いを羽織った
どこから出したんだ?ってツッコミたくなる2人笑
「その姿はミナトが任務の時に着る」
「あや〜、これは流石に予想外ね。『暗殺者』とも言われ、忍の兄様(ミナト)をもう少し警戒するべきだったわね。……知られちゃったことだし、ミナトには悪いけどここでアカーシャさんと一緒に死んでもらうわ」
「――! 待ちなさい! 私はともかく、ミナトを巻き込まないで!」
「それは無理よ。私の正体も知ってしまったんだし、ここで殺すしかないわ」
「アカーシャ… こうなることを知って一茶さんは俺に任務たくした
裏切り者をなくすために 殺しはしないさ…」
「ふふっ ミナトは優しいんだね だけどあなたはここで死んでもらうわ」
「あなたの兄でもあり守ってくれていたひとなのよ?」
「でも人間よ。さっき言ったでしょ? 人間は嫌いだって」
俺を冷たい目で睨んできた 確かにその目からは人間に対しての怨みや憎しみが伝わってくる
「嫌いか… 嫌なことがあれば仕方ないな だけど君が組手をしていたときの目はそんな目じゃなかった
生き生きとな、だが今は死んでるな」
「…亞愛、あなたは自分で思っている程、冷徹な娘じゃないわ。あなたのほどの腕前とその次元刀があれば、私に今以上のダメージを与えられたはず。母親の私には分かるわ」
「な?傷が治癒っていく?」
肩口と胸部の傷を修復するお袋。その回復速度は普通のバン
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