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魔法少女リリカルなのは〜転生してうちは一族になりました〜
第二話「初陣」
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纏いオレンジ色の右目部分だけ見えるようになっている面を付けると声の発せられている場所まで向かった。

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「君には資質がある。お願い、僕に少しだけ力を貸して!」

私、高町なのはは、夕方公園の中の林で拾ったケガをしていたフェレットと一緒に、変な黒い大きなものから必死に逃げています。

助けてって言う声を聞いて居ても立ってもいられなくなった私ですけど、今は私が助けてって叫びたいです!

「し、資質?力?」

ずっと助けを求めていたのはこの私が抱えているフェレットでした。
フェレットが喋る事だけでもなのはの頭パンク寸前なのに、いきなり資質があるから力を貸してって言われても困るのー!!

「僕はある探し物をするために、ここではない世界からきました。でも、僕1人の力では思いを遂げられないかもしれない。だから、迷惑だとわかってはいるんですが、資質を持った人に協力してほしくて……」

走っていたら抱えていたフェレットが腕から飛び降りて、私を見上げる。

「お礼はします、必ずします!僕の持っている力を、あなたに使ってほしんです!僕の力を……魔法の力を!」

「…魔法?」

魔法?それって絵本とかアニメで出てくる、あの魔法のこと?


ガアアアアアッ!!


フェレットが話す事を考えている間に、空から追い付いた黒い変なのが襲いかかってきた。
落ちてくる前に私はフェレットを抱えて、近く立っていた電柱を背中を預けた。

「お礼は必ずしますから!」

「お礼とか、そんな場合じゃないでしょ!?」

場違いなことを話すフェレットに少し怒りながらも、私は問題の黒い生物?を電柱越しに見る。
黒い生物は落下の勢い余って、道路に派手にめり込んでいた。
でも全く動じてなさそうです!

「どうすればいいの!?」

「これを!」

フェレットが口に銜えて私へと差し出した、赤い宝石を手にとってみる。

「温かい……」

「それを手に、目を閉じて、心を澄まして、僕の言う通りに繰り返して!」

こうなっちゃったら、もうこの子の言う通りにするしかないよね?
面倒な事に首を突っ込んだなって心護君に怒られちゃうかもしれないけど、今ここで何もしなかったら
もうアオグ君から怒られる事もなくなっちゃうんだ。

それはもっと嫌だ!!

「いい?行くよ!」

「…うん……!」

「我、指名を受けし者なり」

「…我、指名を受けし、者なり…」

フェレットのいかにも魔法の呪文のようなセリフを復唱する。


「契約のもと、その力を解き放て」

「えっと…契約のもと、その力を解き放て」

「風は空に、星は天に」

「風は空に、星
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