邂逅
竜と蛇の謎
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北の賢者ロカンドラスが誕生したのも、千年前と云う事になる。
イェライシャもグラチウスも誕生していない千年前に一体、何があったのだろうね?
齢三千のアグリッパが地上から姿を消したのも、千年前の出来事と関係があったのか?
三千年の歴史を有するパロ聖王国も幾度か王朝が交代した為、記録が遺されていない)
(魔道師ギルドの記録係を総動員して調査する様、カロン大導師様に要請します。
大導師アグリッパと対面の際、ヨツンヘイムに関する事項は何も語りませんでした)
(パロの若い王子マリオンは何故、氷雪の国から生還する事を許されたのだろう?
失われかけていた王国を立て直す為、《ルアーの目》を授けられた上でね。
太陽神の名を冠する至宝は《何か》を見張る為、クリスタルに配置されたのかもしれない。
中原の宝石パロ、聖王家が三千年も続いた要因は太古帝国ハイナムを監視する為ではないか?
<セカンド・マスター>として管理が委託され、古代機械に仕えた代償と思えるのだがね。
ユラニアは闇の司祭に操られて破滅し、モンゴールは竜王に操られ黒竜戦役で潰えた。
キタイからの移民が建て竜を紋章とする第三勢力、クムのみが唯一破滅を免れている。
紅都アルセイスは大火に襲われ、トーラスも放火や略奪の憂き目にあった。
水の都ルーアンが唯一、戦火を免れているのは偶然だろうか?
ハイナムの守護神は西竜王ではなく人面のくちなわ、年経て魔力を持つに至った大蛇セトだが。
グインから聞いたキタイの旧都フェラーラの守護神、人面蛇アーナーダを連想させる。
或いは大きいものは船ごと飲み込む、と伝えられる怪物ダネインの水蛇が原型かもしれないが。
鎖国の陰で竜と蛇の合いの子ウロボロスが混血を重ね、竜頭人身族が誕生したのではないか?)
(カロン大導師様は実戦には参加してくれませんが、その位は調査して貰えると思います。
イェライシャ老師は教えてくれそうにないし、豹頭王様も其の辺は御存知ではないでしょうね)
ゴーラ軍は浮き足立ったが、恐慌状態に陥る事無く黒魔道の奇襲を切り抜る事に成功。
早目の対処が功を奏し、ゾンビーの夜襲は殆ど実質的な被害を与える事無く撃退された。
「イシュトヴァーン、ゴーラ軍は少し後方に下がっていてくれぬかな。
魔道の戦いとなれば、若者の多いゴーラ軍の方が動揺し易いだろう。
俺は魔道師との戦い方も多少は心得ている故、先鋒は任せてくれぬか。
ゴーラ軍には最も注目を浴びる檜舞台、クリスタル突入の際に活躍して貰えぬかな」
「そいつは、お断りだ。
豹の旦那、俺はな、お前の部下じゃねぇんだ。
思い通りに動かそうったって、そうは問屋が卸さねぇ。
ケイロニア軍が魔道師を相手に、どうやって戦
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