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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第331話】
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見てから、首にぶら下げていたロザリオを取り出すと手のひらの上に乗せて、そのまま見せる。


「今日の襲撃の時、これが光を放って銃弾から俺を守ってくれたんだが――」

「うふふ、そうよぉ? プレゼントした日に言ったでしょぉ? 貴方を守ってくれるって――ね?」


 可愛らしくウィンクする母さん。

 美春は母さんに捕まってか、母さんの膝の上に座らされ、ギュッと後ろから抱き締められていて少し表情が赤かった。


「……IS搭乗者が狙われやすいのは、ISを解除した生身の状態なのよぉ。 そのロザリオがあれば、離れた狙撃手からの凶弾どころか、自爆テロからもその身を守ってくれるわよぉ♪」


 その言葉に、美冬も未来も首にぶら下げていたロザリオを取り出し、それを眺めた。


「……そっか……。 でもさ、それなら他の子にも用意した方が――」

「えぇ、それは分かってるんだけど……その、作るのに時間がかかっちゃうのよねぇ……それに、あまり作りすぎると悪用しようって人も出てくるはずだし……要人を守るにも最適だけど、テロリスト一人一人がこれを身に付けたらパワーバランスが崩れて、世界が大混乱しちゃうかもしれないから……」


 ……確かに、銃弾から身を守る障壁が展開されるのなら、これを持ってない側の一方的な虐殺になるのは明白だろう。

 ……何気に母さんって、世界のパワーバランスを握るような物を開発してるよな……まあ、家族を守るためかもしれないが。


「……だから三人とも、それはお風呂の中でも手離さないようにね?」

「う、うん。 わかったよ、お母さん」

「わかりました」

「……あぁ、アクセサリーとか俺にはあんまり似合わないが……」

「うふふ、男の子でもたまにはこういったものを着けるのも良いものよぉ」


 ……まあ、確かにそうだが。

 シャルから貰ったブレスレットも時折着けるようにしてるし――てか着けないと、シャルが凄く悲しそうな顔をするからなぁ……。

 ラウラのナイフに関しては、机に飾るという形で置いているが……流石にあれを身に付けながら街へ外出出来ないし。

 セシリアからもらったエインズレイのティーカップは時折使わせて貰ってる。

 ……が、ティーカップが換わったぐらいで味が良くなったかはわからないが。

 舌がバカなのか他の要因もあるのか……。

 とりあえず貰った誕生日プレゼントの話は其処らに置いておこう。

 首のチョーカーを外す――着けるのも外すのも、それほど難しくないので案外手際よく外せる。


「はい、美春。 元々はお前のだが――」

「……うんっ。 村雲はこのまま私が扱うね?」


 俺の言いたい事がわかったのか、頷くとチョ
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