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王道を走れば:幻想にて
第一章、その3:オカマっていうな
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美の言葉に、何処か疲弊したような声がして慧卓は顔を向ける。無骨な鎧を身体に纏い、その美貌に苦悩の皺を浮かべた女性が居た。凡そ、現代では考えられぬくらいに物騒な風体であり、そして現代女子とは比較にならぬ程の凛々しき姿であった。
 発光する髪飾り、どす黒い球体、煌びやかな円筒の世界。そして変貌した現実、大いなる自然、凛然とした女性。

(あーあ、宿題どうなっちゃうんだろ)

 慧卓は考えるのをやめ、虚ろな瞳で宙を見渡す。慧卓の現実逃避を哂う様な輝きを星空は浮かべていた。 


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