第7話 想い
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る。流石は三大冥王と言ったところか。
「あなたはここが嫌い?」
「……正直に言えば、嫌いじゃない。むしろ居心地がいいわ。まるでぬるま湯のようで、いつまでもここにいてしまいそうになる」
「なら――」
その言葉を遮った 無理をしているのか?
「私の目的を果たすためにはここにいる訳にはいかないの。最強と呼ばれたアルカードのように“真祖の力”を手にするまで、私は立ち止まるわけにはいかない。だから血が必要なのよ。アルカードを倒して三大冥王と謳われたあなたの血が」
「それで……真祖の力を手に入れてどうするの? アルカードのように、自分を苦しめた人間たちを滅ぼすつもり?」
アカーシャの言葉にビクッと身体を震わせる亞愛。その反応だけで応えは如実に表していた。
――そうか、亞愛は人間に……だから、世界を手にしたいなんて……あれ? ということは、亞愛は人間である俺も嫌いなんだろうな
「ミナトも嫌いなの?」
「ミナトは嫌いじゃない だけど彼は人間… 人間は嫌い…」
刺さるなあ まあ言われて確かなんだけど 複雑だな
「そう。それについては何も言わないわ。それはあなたが自分で向き合わなくちゃいけないことだもの。ただ、私としてはミナトを、人間としてではなくこの館の暗部、霧島ミナトとして見てほしいわね。じゃないと、あの子が可哀想だわ、何かとあなたも気にかけてくれていたし、一茶さんの頼みで警護もしてくれていたからね」
「……」
話が脱線したわ、と話を戻す
この棟には誰にも近づくなと言いつけてあるから。邪魔は入らないわ。だから遠慮せずに掛かってらっしゃい。私は母として、貴方の想いを受け止めてあげる、美優はさがってなさい」
こくっと頷きさがる
微笑むお袋に亞愛は先程の冷たい笑みを浮かべた。
「……謝謝。恩にきるよ、アカーシャさん」
そろそろ止めないと
なんで美優がいるの?
まあ3人ともたすけるか
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