第三章
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母さんからお話を聞いてです、まずは呆れてこう言いました。
「あんたのことは?」
「あっ、そのことはね」
「忘れたのね」
「今思い出したわ」
「何をやってるのよ」
お祖母さんはその呆れた顔でお母さんに言うのでした。
「一体」
「一体っていっても」
「忘れたからっていうのね」
「仕方ないじゃない。それに次があるでしょ」
「まあそれはそうだけれど」
「だったらね」
お母さんはとてもあっさりとお祖母さんに言葉を返します。
「私は次見付けるから」
「呑気ね」
「呑気だと駄目なの?」
「狐や狼から逃げる場合以外はいいわ」
そうした時は必死で逃げなさいというのです。さもないと大変なことになってしまうからです。
「それにおかしな相手と一緒になったら」
「大変よね」
「そう、だからね」
それでだというのです。
「今はそれでもいいわ」
「そうよね、それじゃあね」
「それでもよ。本当にあんたは」
まだ言うお祖母さんでした、やっぱり呆れているお顔で。
「早いうちに相手を見付けなさいよ」
「わかってるわ、また集会場に行くから」
「それでよね」
「ええ、相手は探すわ」
「そうしなさい、それで自分のお家を持ちなさい」
「そうするわ」
こうしたお話をしたのでした、お母さんも若い時はこんなのでした。ピーターラビットも妹さん達も知らないお母さんでした。
ピーターラビットのお母さんのお友達のお話 完
2014・1・16
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