第144話
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら、昼か夜か分からない地下街の中を一方通行とインデックスは歩き出した。
しばらく歩いていると、打ち止めを見つける事ができた。
同時にインデックスの方もとうま、という人物を見つける事ができたらしい。
インデックスは一方通行にお礼を言ってその人物に向かって走り出す。
自分に飛び込んでくる打ち止めに無言でチョップしながら、地下街を出て行く。
小雨の中、二人は歩いていると雨で濡れた路面で足を滑らしたのか、転んでしまう。
両手には小さな傷ができていた。
消毒が必要だと打ち止めは言ったが、一方通行(アクセラレータ)はそれを無視する。
打ち止めは一瞬だけ無言になるが、無理矢理納得して一方通行について行く。
言い様の無いプレッシャーを感じた一方通行は打ち止めをバス停のベンチ座らせる。
そこから動くなと伝え、近くの薬局へと向かった。
過保護、と思いながら子供向けの絆創膏を買っていく。
前の一方通行を知っている者なら絆創膏の箱と睨めっこしている姿を見て、目を疑うだろう。
店員をひやひやさせながらも、絆創膏を買って打ち止めの所に向かう。
「馬鹿げてやがる。」
思わず吐き捨てた。
愛穂はこういった事に慣れないのか、と尋ねたが慣れる訳がない。
こんな事など一方通行の世界から最も遠い位置にあるものだ。
ちっぽけな傷を癒すために絆創膏を後生大事に抱えて夜の街を急ぐなどどうかしている。
一応、答えは出ている。
八月三一日に、たとえ自分がどれほどのクズであっても、側にいるあのガキには関係ない。
だからあのガキが傷つけられようとしている時だけは、どれだけ場違いでもまっとうに動いてみせる。
良い意見だが、これではあのガキに負担を押し付けているようにも受け取れる。
(イラっちまっている理由は何だ。
俺はナニが足りねェと感じてンだ。
そこから分かンねェなンてな。
自分探しなンてガラじゃねェのはテメェが一番分かってンだろォがよォ。)
そこで彼の意識は途切れた。
ゴン!!、と猛スピードで突っ込んできた黒いワンボックスが、一方通行に激突したからだ。
さて、どうしたものか。
上条当麻は地下街の中を歩きながらそう考えた。
制理にボコボコにされた後、上条はそのまま一直線に寮に戻ろうと考えていた。
しかし、帰る直前に二人の不良が生徒にカツアゲをしている場面に遭遇してしまった。
不幸だ、と呟きながら上条は不良のカツアゲを阻止しに行く。
最初は穏便に事を済ませ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ