幼い日の思い出
生まれ、落ちた
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をかしげた。
金色の髪の毛が首の動きに合わせて揺れ、青色の瞳がらんらんと光り輝く。
お父さんと同じ色だと、少女はそんなことを思った。
「どうしたってば、カトナ?」
「…もうすぐ、遊ぶ」
「! そうだったってば!!」
単語だけの要領を得ない説明だったが、それでも少年は少女の意図を悟ったらしく、自分の目の前で開いていた巻物を、慌てて懐に仕舞う。
慣れた手つきは、彼が何度この行為を繰りかえしたかを如実に告げていた。
にこにこと笑みを浮かべた少年は、自らの双子の片割れに向かって、勢いよく手を出した。
「行くってばよ、カトナ!」
何の言葉も返さず、少女はただうなずいた。
細い手で少年の手を握りしめ、少年の背中を追うように走り出す。
うずまきカトナ、八歳。うずまきナルト、八歳。
いつもの日常であった。
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