『第三十八話』〜いきなり4vs1って卑怯じゃね?〜
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程度の殺気しか出せないのか? いや、抑えているのかもな。
「言葉通りだ。はやてはお前らに他人には迷惑をかけるなと言った。その契りをお前等は背いたんだ」
「だからってはやてが死んでいいって言うのかよ!」
ヴィータがそう言ってくる。
なんて言った? はやてが死んでいい?
「ふざけんじゃねぇ! そんなわけねーだろうが!!」
「「「「!?」」」」
先程までと一転して怒る俺に対して四人は驚く。
そんなのはどうでもいい。俺は怒鳴る。
「確かにはやてと会ったのはお前らよりニ、三か月早いくらいだ、むしろ一緒に暮らしているお前等の方が多くはやての事を知っているだろうな。だがな! アイツは! はやてはな! 俺の友だ! 大切な奴なんだよ!!」
「ならば……それならばどうすると言うんだ!」
どうする? そうだ、どうにかするために俺は今ここにいる筈。
落ち着け、感情的な状態だと相手への説得力はなくなる。
「確かにお前等の方法ならば、おそらく十二月頃には完成するだろう。だが、俺にはそれよりも危険を回避できる考えがある。それを実現するにはお前等の協力が必要不可欠だ。頼む」
「「「「……」」」」
俺は頭を下げる。これで納得してくれるか……
「たしかにお前の話はわかった」
「……」
「だが、このことに関してはまだ完全に信用するわけにはいかない」
「……そうか」
やはり駄目か……それだけこの四人にとってはやてが大事な存在だということだ。でもここで折れるわけにはいかない。
「だったら取引だ」
「取引だと?」
「あぁ。俺とお前らが戦って、俺が勝ったら俺の考えに納得して協力する」
「……こちらが勝ったら?」
「そっちの好きにしてくれていい。殺すなりなんなり好きにしろ」
「そんなもんこっちが受けるわけねーだろーが!」
「ヴィータちゃん落ち着いて」
たしかに現状でこの取引を受ける必要性は皆無だ。とにかく俺はこいつらを煽って承諾させるしかない。
「ヴィータ、俺一人に勝てる自信がないのにはやての事助けられると本気で思っているのか? だったらお笑い種だな」
「なっ! てめー!」
「その通りだろ? さあどうする?」
「……」
シグナムに視線を向けるが答えてこない。
どうする、あまり使いたくないが最後のカードを切るか……
「わかった。受けよう」
「っ!? 本気かシグナム!」
「あぁ」
「理由を聞いていいか」
「私も聞きたいわ」
ヴォルケンリッター内でもシグナムの答えに驚いているようだ。現に俺も驚いている
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