『第三十八話』〜いきなり4vs1って卑怯じゃね?〜
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俺は言ったはずだが? はやてがお前等を心配している。友人だからな、一応何をしているのか知りたくて聞いたまでだ」
「……そうか」
人型になっているザフィーラの質問にあたりさわりなく答える。納得はしてくれてはいないようだが。
「次はこちらの質問だ。お前等は何をしている?」
「それはこちらも言ったはずだ。答えるわけにはいかない」
そうシグナムが答えてくるが、このままでは埒が明かないな。出来るだけしまっておきたかったカードなんだがな。
「闇の書の機能の一つ、蒐集……」
「「「「!?」」」」
「図星か」
「拓斗! お前なんで知ってんだよ!」
「少し個人的に闇の書について調べさせてもらったんでな」
「調べただと?」
なんで知ってるか……それは以前使用した書物庫が理由だ。
今となっては俺とソウルしか知らないが、管理局が言う『ロストロギア』。あれはヘキサ式の力を強化し、自分達の魔法式に置き換えようとした物が殆どだ。
ヘキサ式の魔法には禁忌魔法という魔法が存在する。危険なロストロギアはその禁忌魔法を技術に置き換えたものだ。
そのため書物庫には殆どのロストロギアの情報が存在するのだ。
何故か闇の書の情報は殆ど存在しなかったが……
俺の知っている情報は名前は聞いた通り闇の書。
主を求めて次元世界を旅する魔導書型デバイス。
魔導書には四人の守護騎士『ヴォルケンリッター』がいて主の護衛及び魔力の蒐集を行う。
魔導書666頁全てが埋まると大いなる力を得ると言われている。
管理局と闇の書の主は長年、争い続けている。
こんなところだ。そのなかには蒐集を長時間行わないと闇の書が主を蝕むという内容もあった。
はやての下半身不随はおそらくそれが原因だろう。
書物の中に管理局が書いてあるのは驚きだったが、今気にすることではない。
「そのことも含めて俺から話がある」
「話だと?」
「あぁ…今すぐ蒐集を止めろ。他の方法を探してはやてを救え」
「なっ!?」
ヴィータが声を出して驚く。シグナムとシャマル、ザフィーラも声は出してはいないが相当驚いている。
まぁ、当然の反応か。方法は蒐集にしかないと思ってるんだしな。
さあ、どう返してくる……
「ふざけんじゃねぇ!」
「月詠、確かにお前は信用に値するということはすでに知っている。だがそれとこれとは話が別だ」
なるほど。やはりこういう答えか……。後の二人もその意見に賛成のようだ。
「そうか……。お前等はそんなにはやてを苦しめたいんだな」
「……どういう意味だ」
殺気のこもった目で俺を見てくるシグナム。……この
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