『第三十八話』〜いきなり4vs1って卑怯じゃね?〜
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やることがある。悪いな、はやて……
「(単刀直入に聞くが、お前等は最近どこに出かけてるんだ? はやてが心配しているんだが)」
「「「「!?」」」」
ヴォルケンの4人に念話を飛ばす。
俺が念話を使ったことに驚き、こちらを見てくる四人。
「(拓斗……お前)」
「(なんだヴィータ? 俺が念話できるのそんなに不思議か?)」
「(あたりまえだろ! どういう事だよ!)」
すごい剣幕のヴィータだが、すぐ近くのキッチンにはやてがいるので動きはせず睨んでくる。だが俺はいつもと変わらない態度でいる。
このような状況で一番大切なのは冷静でいることだ。
冷静に思考し、相手を自分の思うように誘導する。交渉事の基本だ。
「(前に話しただろ。俺は死神であり、魔導師だ。これくらい普使えると思う方が普通じゃないか? まぁ、俺の事はどうでもいい。もう一度聞くが、何処に行き、何をしているんだ?)」
「(……それを言う訳にはいかない)」
四人の総意なのかシグナムがそう返答してくる。
「(そうか。でもそれで『はいそうですか』と引き下がるわけにはいかないんだ)」
「(ならどうするつもりだ?)」
どうするか……。本当は話し合いで穏便にすませたいが、そうはいかないだろうな……
「(今日はやてが寝た後に四人で近くの公園に来い。話はその時だ)」
「(……わかった)」
しばらく考えた後、了承するシグナム。
どんな理由であれシグナム含めヴォルケンリッターの四人は俺の事を少なからず信用してくれている。
「お待たせ〜ってどうしたん皆? なんか暗いなー」
念話を終え、しばらくするとはやてが食事の準備を終えこちらに声をかけてくれる。俺は立ち上がり、料理を運ぶのを手伝う。
「いや、何もない。お、今日もうまそうだな。はやてはいいお嫁さんになれるよ」
「え!? そ、そんなたっくん……お嫁さんやなんて……」
手を頬に当てくねくねするはやて。俺なんか変なこと言ったか?
ともかくその後、いつも通りに食事を済ませた。
はやて達との食事を終え、せめてもと食器洗いだけをしてはやての家を後にする。俺は家に帰らずに指定した公園に向かう。
時刻は午後十一時。ヴォルケンリッターの四人が公園にやってくる。
「待たせたな」
「いや、それほど待ってはいないさ。はやては?」
「家でしっかりと寝ている」
「そうか」
さて、ここからが本番だ。これでこの後の出来事が大きく変わる。
「月詠。お前の要求はなんだ?」
「ザフィーラ。
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