『第三十八話』〜いきなり4vs1って卑怯じゃね?〜
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
拓斗side
「シグナム達の様子が変?」
「そうなんよ。なんか私に隠し事してるみたいでな〜」
「例えば?」
「なんか急にどっか行ったと思ったら、凄い遅くに帰ってきたり……」
「ふむ……」
はやてに黙って行動するような奴等だとは思えないんだけどな……魔法関係か?
ヴォルケンの面々が現れて、つまりはやての誕生日から四ヵ月程たった。現在10月半ば。
それからのはやてはとても笑顔が増えた。たぶん、今まではやてが欲しかった家族ができたことが俺の考えていた以上に嬉しかったのだろう。
それからも図書館に行く時は俺と一緒に行くが、病院や買い物などはシグナムやシャマル、たまにヴィータが付き添いをする事になっている。
それに最近ははやての家に遊びに行くことも増えた。四人で出来るゲームができるのがはやても嬉しいらしく、ヴィータとシャマルも楽しんでいるらしい。ただヴィータは俺が相手になるとかなりムキになってくる。後、シグナムとザフィーラはあまりやりたがらないらしいとはやてが言っていた。
今は図書館ではやてと2人でいて、冒頭の愚痴へと続くわけだ。
最近はやての調子が悪くことが増えていたのと何か関係がありそうだな……
「どこに行ってるとか言わないのか?」
「一応どこかに行くとかは言ってから出かけるんやけど、皆毎日どこか行くから心配で……」
「なるほどね〜」
この年で完全に母親だな……
息子の帰りが遅いと夫に言う主婦のようだ……ってそれじゃ俺が夫みたいだな、これは少し違うか。
「一度俺からもさりげなく聞いてみるか?」
「ホンマに? それじゃーお願いしようかな」
「了解。んじゃ、近いうちに聞くか」
「ありがとうなたっくん」
「別に礼なんていらない、俺も気になるだけだからな」
アイツ等がはやてに内緒にすると言うことはそれほど危険が伴う内容だという可能性が高い。
実力は知らんが魔力は多いだろう、抑えるのは難しいか……少し手荒い事をしないといけないかもしれないな………
そしてその日、さっそく行動に移ることにした。
図書館からはやてと一緒に出て、そしてそのままはやての家にお邪魔する。
「ただいま〜」
「お邪魔します」
「お帰りはやてちゃん。それといらっしゃい拓斗君」
玄関にはシャマルが出迎えてくれる。そしてリビングに行くと他の3人がいて、ヴォルケンが全員そろっていた。これは運がいい。
「今から晩御飯作るな。たっくんも食べて行ってや」
「それじゃ、お言葉に甘えて」
「うん。皆待っててな」
そう言うとキッチンに入るはやて。いつもなら手伝おうと動くのだが今回は
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ