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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第三十三話 明日
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ナオト「アレックス……ううん、アスラン……頑張ったね」

アレックス「ナオト、疲れてるのに無理するな…」

ナオト「無理してるのはアスランの方だよ…」

彼女はアレックスに近寄ると優しく抱き締めた。
抵抗されるかと思ったが、意外な程アレックスは力なくナオトに抱き締められた。

アレックス「ナ、ナオト!?何を…」

ナオト「私が…傍にいるよ…ずっとアスランの傍に…」

アレックス「ナオト…」

ナオト「私はアスランを支えてみせる。アスランのことをきっと支えてみせるから…だから傍にいさせて…」

ナオトの言葉は自然にアレックスの心に染み渡っていった。
砂漠の砂が撒かれた水を残さず吸収してしまうように。

ナオト「1人で…泣かないで…」

アレックス「……っ…ナオト…ナオトッ!!」

疲労により身体が悲鳴をあげているが構わずアレックスはナオトの身体を強く抱き締めた。
ナオトは痛みに顔を顰めるが、咽び泣くアレックスを暖かく見つめていた。













































シン『…ここは……』

知らない花畑。
しかしここは何処か見覚えがあった。

シン『ここは何処なんだ?』

『お兄ちゃん』

シン『え?』

背後から聞こえる声に後ろを振り返るとそこには…。

『えへへ、久しぶりお兄ちゃん』

シン『あ…ああ、マユ…』

満面の笑みを浮かべてシンに歩み寄るのは今は亡き妹だった。

シン『ああ…そうか、ここは…昔よく一緒に遊んだ花畑か』

マユ『そうだよお兄ちゃん。』

シン『これ…夢か……?またマユに会えるなんて…』

マユ『夢じゃないよ』

マユの手がシンの頬に触れる。
生前と変わらない暖かい温もりがあった。

シン『………』

シンは気づかないうちに涙を流していた。
また妹に会えた奇跡に。

シン『でも、どうしてここに来たんだ?父さんと母さんは一緒じゃないのか?』

花畑を見渡しても父も母もいない。

マユ『お父さんとお母さんはいないよ。2人に内緒で来たんだもん』

シン『おいおい…』

悪戯っ子な笑みを浮かべるマユにシンは思わず苦笑してしまう。

マユ『えへへ!!』

シン『そうだ…』

取り出すのマユの形見としてずっと持っていた携帯電話。

マユ『あ!!マユの携帯!!お兄ちゃん持っててくれてたんだ!!』

シン『ああ、ずっと持ってたよ。あの時からずっと…やっと…お前に返せたよ…』

寂しそうに笑いながら妹に携帯電話を渡す。

マユ『ありがとうお兄ちゃ
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