暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜過去を捨て今を生きる者〜
それから
愛しのマイハニー
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地球についてすぐ、俺たちは家に向かって荷物を置き、町を適当に歩いていた。
晩飯は美愛に作らせる訳にもいかないので俺が作るから、食料調達に商店街に行ったり。

「お、慎吾くんと美愛ちゃんじゃねーか!ひっさしぶりだなぁ、元気しとったかー?」
「あら慎吾くん、やっと一歩前進かい?じゃあおねーさまからプレゼントだ!」
「おうおう美愛ちゃん、ウチのカミさんに負けねぇくらい美人になってんなぁ」
「ほら、ぱっぱと言わないと好きな子取られちゃうわよ、慎吾くん?」

とまあ、こんなかんじに気軽に・・・いや、最早友達感覚で話しかけられたり。
てか二人目の鈴木さん(四十代後半スーパーでバイト中)と四人目の大原さん(二十代前半高校からの親友に好きだった幼馴染を取られたらしい)は余計なことを言わないでください!
なんとなく気恥ずかしくなり、最低限必要なものだけ買ってすぐに商店街を後にした。


そのあとは特にすることもなく、適当なファミレスに入って昼食をとったり、ゲームセンターのクレーンゲームで荒稼ぎしたり。
そんな極々普通の日常を過ごした。
なんとなくテンションが低かった美愛も遊んでいるときはいつものような笑顔だったから、少し気分が悪かったとしか考えなかった。
でも、その考えはその日のうちに崩れ去った。

空があかね色に染まり始めた頃、俺たちは小中と同じ学校だった男友達二人に出会った。
流石にミッドのことを話すわけにもいかず、俺は適当に美愛と陽龍の母親の実家が経営している会社で働いているというまあ、ありふれたような会話をしていた。
のにもかかわらず、二人は急に話を変えてなぜか恋バナを始めた。
なんでも小学生のときに席が近かったショートヘアーのボーイッシュな女子が大学で知り合ったオトメンと付き合い始めたとか。
実は俺、水色の長い髪の毛で儚げで、ときにイタズラを仕掛けてえへへっって笑う嫁と交際を始めたんだ。まあ?照れ症なせいで画面からでてこないんだけどなっ!
みたいな心底どうでもいい話だったのに・・・。

「で、慎吾くんよぉ?最近どーなんだよ、小学生の時からの片思いのあの子とは」

こいつはその片思いの相手がこの場にいるとわかっていつつ堂々と言ってくる。

「今おんなじトコで働いてるって噂じゃねぇか」

それはミッドに行ってからずっとだけどな。

「俺の聞いた話によると、一目惚れみたいなやつだって?」
「おい待てコラ、その話誰から聞いた」

ちょくちょくお前らぱっぱと付き合えよ、てかまだ付き合ってねぇとかありえねぇだろ、みたいな話はされていたけど俺から話したことはなかったはずだ。

「今日いちゃこらしてた陽龍に聞いた。マジで砂糖って吐けるって知った」
「世間は狭いようで」
「さって、じゃあ俺らはこれから徹夜
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