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少年少女の戦極時代U
オーバーロード編/再
第41話 援軍
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展開し、それによじ登った。咲は上の座席で何かを操作している。

「何してんだ〜?」
「レーダーに引っかからないかなって思ったんだけど……だめだ。この辺、反応ゼロ」

 よっと、と咲がチューリップホッパーから飛び降り、それをロックビークルに戻した。

「しゃーない。地道に歩いて探すか」
「ジミチ、ジミチ〜」

 紘汰と咲は遺跡を出て“森”を歩き始めた。


「ところでさ、よく分かったな。ミッチがケガしたって」
「ん〜、正確にはヘキサに連絡が行って、ダンススクールにいたからあたしも近くにいて、そんでヘキサは光実くん、あたしは紘汰くんのとこに行こうってヤクワリブンタンしたの」

 待て、と頭の奥が警鐘を鳴らす。咲の話はどこかがおかしい。

(そもそも俺たち以外の『誰』がミッチのケガのことを知って、ヘキサちゃんに連絡できたんだ? ここ、ケータイなんて通じねえし、ミッチが自力で“森”を出た? いや、それなら俺に一言言ってくはずだ。じゃあやっぱり誰かが。戒斗、はありえねえから、まさかユグドラシルに……味方がいる?)

 きゅう。
 可愛らしい音が上がって、紘汰の思考は中断された。
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