コードギアスR2
0597話
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そんな俺の質問に、満面の笑みを浮かべて頷くレモン。
……この上機嫌さを見る限りだと、予想以上に上手くいったらしい。
元々の状態でネオ・グランゾンと渡り合える機体だったのに、今度はどんな改造がされたのやら。
「レモン、アクセルは……あぁ、来たのね。丁度良かった。向こうの準備も終わったわよ」
レモンを呼びに来たのだろうマリューが、俺を見て笑みを浮かべて頷く。
こっちもこっちで上機嫌だな。
「さ、じゃあ行きましょうか。シャドウミラーの象徴、ニーズヘッグの新生した姿のお披露目よ」
「そうね。シャドウミラーの技術班がここまで解析に時間が掛かっただけに、かなりの自信作よ」
両肘を抱きかかえられるようにし、そのまま隔離地区まで連れて行かれる俺。
肘に当たる柔らかい存在は嬉しいのだが、この2人がここまで上機嫌だと逆に怖くなってくる気がする。
そしてそのまま歩き続け、やがて隔離区画の1番ハンガーの前に到着した。
「……準備はいい?」
扉に手を掛けながら尋ねてくるレモンに、小さく頷く。
ここまで来たら逃げる訳にはいかない。というか、この2人の手による改修な以上は俺にとっての害があるとは考えられないしな。
「じゃあ、マリュー……1、2の……3!」
「せーのっ!」
レモンの言葉に合わせて、ハンガーの両扉が開かれる。
そしてハンガーの中の明かりが次々に点灯していき……俺は、その姿を目にする事になる。
基本的な外見は以前とそれ程変わってはいない。全長が15mあるかどうかという、フェアリオン級の小型機。恐らくスパロボの機体サイズで言えばSだろう。機体が起動していない状態なのでT-LINKフレームの装甲色は深紅と真紅。そしてニーズヘッグ最大の特徴である、肩から生えている6枚のバインダーであるヒュドラ。
後方のヒュドラに内蔵されているグラビトン・ランチャーの砲身が若干長くなって砲口が大きくなっているような気はするが、それは誤差の範囲内だろう。アレに比べれば。
……そう。アレ。それはまるでネオ・グランゾンの背中に装着されていたバリオン創出ヘイロウをそのまま小型化したようなパーツ。ただし、その色が違う。大きさが違う。形も微妙に違う。それでもバリオン創出ヘイロウと何らかの関係があるというのは、一目で分かる意匠。
まず、色。本来であれば金色の筈が、その色はT-LINKフレームによって作られている装甲と同じ真紅。形も光輪状だったのが、どことなく炎を連想させるような物へと変化している。そして恐らく、これが一番基のバリオン創出ヘイロウとは違うだろう大きさ。本来であれば35mオーバーのネオ・グランゾンと殆ど大差無い程の大きさを持っていた筈だというのに、元々の大きさの半分……いや、3分の1か? その
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