『第三十七話』〜出現! ヴォルケンリッター!〜
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はやてはそう言って下着売り場へと向かった。
それから数分経ってからはやてが買い物を終えてやってきた。
「おまたせ〜」
「あ、あぁ……」
「ほな行こか?」
「うん……」
なんか……疲れたな………
「ただいまー」
「戻ったぞー」
「主、ご無事でしたか」
狼状態のザフィーラが話しかけてくる。俺にはないのか。まぁ、はやてが主だからしょうがないんだがな。
「うん、たっくんのおかげで何にもなかったで」
「別に俺は何もしてないけどな」
「ううん、たっくんがいてくれるだけで私は安心出来るんや」
ニッコリと笑いながらそう言うはやて。
……なんか、恥ずかしいな。
「そ、そうか……ま、まぁ皆の服買って来たことだし」
「着せ替えや!」
女性陣がリビングで着替えるため、ザフィーラは俺と一緒に廊下に出て着替えている。
その時、いきなりザフィーラが口を開いた。
「月詠」
「なんだ?」
「買い物に出かける前に、我等に話したことは事実なのか?」
「うん? 俺が死神だってことか?」
「一族が裏切りによって滅んだことを含めてだ」
「寂しくはないのか? 裏切りモノが憎くないのか?」
? 変なことを言うなコイツは。
「別に寂しくなんてないさ。完全な一人ぼっちになったわけじゃない、それに数える程しかいないが友ができた。はやてとも友になって、さらに新しくお前らって言う友ができた。何処がさみしいって言うんだ?」
「我らを友として見るのか? 我等はプログラムだぞ?」
ん? コイツ等は自分を卑下する口か?
そう言えばあの人も言ってた様な気がするな。『家臣は主人に似る』って……まさかな?
「確かにお前等はプログラムだな。これは変えようがない事実だ。だが、それがどうした? プログラムがなんだ? 別に人形じゃないんだ。お前らの中には確かに魂が存在している。そうだろ?」
「生きているかどうか、我にはわからない。だが人形ではない。意志もあり考える力もある」
「ならいいじゃないか。お前等は魂が存在し、命が存在する。闇の書の守護騎士プログラム『群雲の騎士』。それでいいじゃないか」
「そうか……月詠」
「なんだ?」
「……ありがとう」
「……俺は別に礼を言われるような事を言った覚えは無いんだけどな……どういたしまして」
「…それと、後者の問いだが……」
「後者? ……あぁ、裏切り者云々の方か……全く怨んでないし、憎んでない」
「!!?」
ザフィーラの顔
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