『第三十七話』〜出現! ヴォルケンリッター!〜
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」
見ればはやては眠そうに眼をこすって可愛らしい欠伸をしていた。
「そうだな。お前等もそれでいいか?」
「あ、あぁ。それでかまわない」
桃髪の女は少し戸惑った様子で了承した。
そんなわけで、この話は翌朝に持ち越すことになり、守護騎士――ヴォルケンリッターはそれぞれの部屋に割り振られてこの日は皆就寝した。
「なるほどな、そのはやてが今抱えているのが闇の書という魔導書。お前等守護騎士はその闇の書の主であるはやてを守るのがお前達守護騎士ということか」
「そう言う事だ」
俺がまとめた話を桃髪ポニーテールの「シグナム」という女性が肯定した。
現在は午前9時。全員で朝食を終え、俺とはやてはヴォルケンリッターの4人に説明を受けていた。
「覚醒の時と眠っている間に、闇の書の声を聞きませんでした?」
金髪セミロングの「シャマル」がはやてに質問した。
「うーん、私魔法使いとちゃうから漠然とやったけどな。で、次はたっくんの番やね」
「は?」
なんで俺? 俺なんかしたか?
「どうしてあんな簡単に皆を縛ることができたん? 何か秘密があるんやろ?」
「そうですね。魔力は感知できないけど、解析してみたらなにか魔力の膜みたいなものがあるみたいね」
「魔力がないのにか?」
「…やって。実際のところどうなん?」
……マジか、いつの間に解析されてたんだ? アレか? 寝ていた時にでもやられたか?
どっちにしても、話した方がいいかもな。
「分かった、話すよ。俺は死神だ」
「死神? 死神とはあの死神か?」
シグナムがそう質問してくる。
「多分想像しているので間違いないだろう。やることは少し違うけどな、今は言わなくていいだろう」
俺はなのはやアースラの奴等に話したことと同じ事を説明した。
一通り説明を終えると、はやてがウンウンと頷いた。
「つまり、たっくんも魔法は使えるけど、シグナム達のより古い魔法を使うんやね」
そこだけか、死神云々は置いておくのか。まぁいいんだけどな。
「そんなところだ。ただ、シグナム達より少しファンタジー染みた魔法を使うけどな」
「ふ〜ん」
いや、ふ〜んって……俺にとっては結構大事なことなんだけど………
「でも、分かったことが一つだけあるで! 闇の書の主として守護騎士みんなの衣食住きっちり面倒みなあかんゆうことや。幸い住むところはあるし 料理は得意や みんなのお洋服買うてくるからサイズ測らせてな」
すると、みんなの顔がなにいってるのこの人?
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