『第三十七話』〜出現! ヴォルケンリッター!〜
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てるな……自分達の立場が分かってないみたいだな。
「まぁいい、知りたきゃ教えてやる。周りをよく見てみな」
四人組が回りを見回し始めた。
「…? なにかしらこれ?」
一番最初に見つけたのは金髪の女か。
他の三人もその方向を見ると、そこには光る一筋の線が。
「!? ここだけじゃない…辺り一面が……!!」
それは一ヶ所だけでなく、辺り全体が四人を囲み、拘束していた。
「これは…ワイヤーか?」
「おしい。これは鋼糸と呼ばれる糸だ」
俺がいた部屋から飛び出す際、必要になると思い持ってきていたのだ。案の定、使うことになったな。
「使い方次第でこのように拘束することもできるし、丸太を切り裂く事も可能な代物だ。……この意味が分かるな?」
その途端顔が真っ青になる四人。
「なぁ、たっくん……」
いきなり、後ろにいたはやてが俺の袖を引っ張る。
「はやて?」
「その人たち、私には悪い人には見えないんよ。まずは話を聞いてみよ?」
「話を? コイツ等はいきなり俺達子供二人に武器を、普通に殺せる物を向けたんだ。殺されたって文句は言えない」
「殺すって……そんなのアカン!」
「例えだ例え。殺すわけないだろうが」
「……せやな、そんなことせーへんよな」
おい、何だ今の間は。
「たっくん」
「分かってる。その前に、質問に答えてもらうぞ」
俺は鋼糸を掴んだまま四人に問う。
すると、獣耳を生やした人(でいいのか?)が口を開く。
「我等は主を護る守護騎士ヴォルケンリッターだ」
「ザフィーラ!?」
この男はザフィーラというのか。
「構わん。それにこいつは信用に値する。もし我が逆な立場なら同じことをしていただろう」
「なるほど。守護騎士ね。主を護り主の盾となり、主の剣となる者。そんな者が急に現れて俺だけならまだしも、主が傍にいるのに攻撃を仕掛けるんだ」
「「「「うっ」」」」
「たっくん、もうええやろ?」
「あぁ、そうだな」
俺が腕を一振りすると、四人組(ヴォルケンリッターだったか?)を捕らえていた鋼糸は全て解かれ、俺の元に集まる。
「……それ、魔法か?」
「いや、ごく普通の鋼糸術だ。練習すれば誰でもできるようになる」
「「「「「ウソ(や/だ/だろ/よ)!!!」」」」」
ヴィータという女の子の問いに答えたらはやてを含めた5人全員に言われた。なぜだ?
「な、なぁたっくん?」
「どうした?」
「ねむなってきたし、今夜はもう寝よ? 詳しい話は朝にすればええやん
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