第6章:女の決意・男の勘違い
第34話:馬鹿と天空の剣は使い様
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さまに皆さんの表情が歪んだ。な、何でしょう?
「シ、シンシア……貴女はお父さんの事をまだ知らないわ。確かに私のお父さんは、凄く格好良くて何でも出来ちゃう人だけど……本当に何でも出来ちゃうから、止めた方が良いのよ。良くも悪くも何でも出来ちゃうから……」
何でも出来る人から色々学ぶ事の何がいけないのだろうか? リューノちゃんは何を懸念してるのだろうか?
「弟子から言わせてもらえば、部下にさえならなきゃ結構快適だよ。ただ……シン君じゃ胃が保たないかな?」
胃が保たないって……何!?
「僕が嫌だよ! コイツが弟子になったら、常にシンシアとイチャ付く様子を目の当たりにさせられる! 解ってるけどやっぱりシンシアはビアンカに似てて、他人が抱き付いたりするのを見ると凄く不愉快なんだ」
「だってさシンシア。それにリュカさんは、もうすぐ元の時代に帰る予定なんだから、弟子入りしてる時間は無いよ。その気もないしね」
「当事者2人の意見が一致した事だし、この辺でこの話題は終わりにしよう!」
私が不満に思ってると、シンとリュカさんが話題を打ち切った。
胃が保たない理由だけでも教えて欲しかったけど、また敵が現れたので沈黙する。
シンやライアンさん・アリーナさんが凄い勢いで敵に攻撃を仕掛ける一方、私はリュカさん等と後方へ下がります。私は非戦闘員なので本当なら天空城で待機してる方が良いのだけど、『お父さんの側が一番安全!』とリューノちゃんが言ってたので、それに従います。
と言う事は、リュカさんは凄く強いと言う事なんだろうけど、全然戦わないのは何で?
未来や異世界を平和にしたくらいなんだから、もっと戦えば良いのになぁ……
強すぎて戦わせてもらえないのかな? この世界を平和にするのは自分達だという自負があるのかしら?
ちらちらリュカさんの事を見ていたら、突然後ろを振り返り持ってた杖を振り下ろす!
何事なのか解らなかったが、私達も慌てて身構えた……しかし、そこに展開されてたのは複数の『レッドドラゴン』の死骸のみ。
どうやら後ろから襲いかかろうとしてたレッドドラゴンを、リュカさんが瞬殺したらしい。
だが3.4匹は居ただろうレッドドラゴンを、あの一瞬で倒してしまうとは……
やっぱりリューノちゃんが言う通り、リュカさんはかなり強い!
これで魔族の野望も阻止できるわ!
あとは……胃が保たない理由を教えてもらえれば……
シンシアSIDE END
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