第一章
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つもは満足する筈だがだ。それでも今はだったのだ。
浮かない顔でだ。浮かない言葉を出すのだった。
「実はここに入るまで考えていたんだよ」
「何を?」
「レストランを経営するのもいいかなってな」
「フランス料理の?」
「ああ、それも考えたんだよ」
自分の向かい側で共に食べるミレットにだ。言うのだった。
「けれどそれでもな」
「実際に食べてみてどうだったの?」
「確かに美味いさ」
このことは認めた。彼もだ。
しかしだからといってだ。心が動くかというとなのだ。
彼はだ。こう言うのだった。
「けれどどうもな」
「経営とかするのは?」
「ああ、ちょっと違うな」
これが彼の感想の様なものだった。
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