第5話 エバルー屋敷
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にこの本が完成するまでの経緯は書かれていたわ。けど、ケム・ザレオンが残したかった言葉はそんな事じゃない。本当の秘密は別にあるんだから!」
「ええぃ!もううるさいやつだ!」
話をしている間にいつの間にかルーシィは壁に追いやられていた。
「これで終わりだ!!」
エバルーがルーシィに突撃する。
「やばっ……」
ルーシィは反射的に目を閉じる。だが何秒たってもルーシィ痛みは来なかった。
「ギリギリセーフ……だな」
目を開けるとルーシィの目の前にエバルーの突撃を剣で受け止めている
山本が立っていた。
「武!!」
「な、なんだ貴様は!」
エバルーは武から離れる。
「いやー、2人が話しをしてるけど俺には何の話かわからねぇんだわ。………けど、俺の仲間を傷つける奴は敵だからな」
「ぬぅ……」
山本はポケットから一つの箱を取り出してそれにリングから出した炎を注入した。その箱から何かが飛び出てくる。
「何あれ!?」
「あれは武の匣兵器だよ。武も隼人と同じで匣兵器を使って戦うんだ。
2人の戦い方は全然違うけどね」
匣兵器から出てきたのは青い炎を纏った燕だった。
「小次郎」
山本はリングに炎を灯し、持っている剣も青い炎を纏う。
「凄い!剣が炎で……」
「あれは死ぬ気の炎を剣に纏わせてるんだよ!」
驚くルーシィにハッピーが次々と解説をしていく。
「へぇ………あっ!私もみてるだけじゃダメだ!」
ルーシィは一つの鍵を取り出す。
「とにかく、あんたにはこの本を持つ資格なし!開け、巨蟹宮の扉……キャンサー!」
魔法陣から出てきたのは、背中から蟹の足を生やして、サングラスをかけ、髪の毛が蟹の鋏になってる精霊だった。
「蟹キターっ!」
ハッピーがはしゃぐ。
「絶対語尾に『〜カニ』つけるよ!間違いないよね!カニだもんね。オイラ知ってるよ!こういうの『お約束』って言うんだ!」
「集中したいの………黙んないと肉球つねるわよ」
「………蟹か。鍋にしたらうめえかな?」
「食べちゃダメ!!」
興奮するハッピーに怒るルーシィとよだれを垂らしてキャンサーを見る
山本。
「ルーシィ………今日はどんな髪型にするエビ?」
「空気読んでくれるかしら!?」
「エビーーーー!?」
「鍋………」
「もういいから!」
キャンサーの語尾は何故かエビだった。山本は今だによだれを垂らしている。
「とにかく、戦闘よ!あのヒゲオヤジやっつけちゃって!」
「OKエビ」
「まさにストレートかと思ったらフックを食らった感じだね。うん、もう帰らせていいよ」
「アンタが帰れば?」
キャ
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