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VONGOLA TAIL
第5話 エバルー屋敷
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「はぁーこんな中から一冊の本を見つけんのはしんどそぉ」

「なんだこれ、字ばっかだな」

「ナツ……普通はそうだよ」

「お、野球の本だ。なぁ、ナツ。読んでいいか?」

「おおお!!金色の本はっけーん!」

「あんたら真面目に探しなさいよ!」

だが、ナツが手に取った金色の本は……

「日の出!」

「みつかったーっ!」

「こんなにあっさり見つかっていい訳!?」

「さて、燃やすか」

「簡単だったね!」

「ちょ……ちょっと待って!」

本を燃やそうとするナツからルーシィが本をとる」

「これ、作者ケム・ザレオンじゃない!魔導士でありながら小説家だった人よ!」

作者がケム・ザレオンだとわかったルーシィが顔をきらめかせる。

「いいから早く燃やそうぜ」

「何言ってんの。これは文化遺産よ。燃やすなんてとんでもない!」

「仕事放棄だ」

「早くしねえとまた誰かに見つかるぞ」

本を大事そうに持つルーシィに3人が攻める。

「なるほどなるほど。ボヨヨヨヨヨヨ……貴様らの狙いは日の出だったのか」

今度は地面からエバルーが出てきた。

「ホラ……もたもたしてっから!」

「ご……ごめん」

(この屋敷の床ってどうなってんだろ)

「この家の床ってどうなってんだろな」

ハッピーが心の中で思う事を山本が口に出して言った。

「まぁ、本は燃やしちまえばこっちのもんだ!」

「ダメ!絶対ダメ!!」

「ルーシィ!仕事だぞ!!」

今だに燃やすことに反対するルーシィにナツが怒る。怒られたルーシィは……

「じゃ、せめて読ませて」

『ここでか!?』

座って本を読み出すルーシィに4人が突っ込む。

「ええーい!気にくわん!こい、バニッシュブラザーズ!!」

エバルーが叫ぶと本棚がいきなり開き出した。

「やっと仕事の時間か」

「仕事もしねえで金だけもらってるとママに叱られちまうぜ」

「グッドアフタヌーン」

「こんなガキ共があのフェアリーテイルの魔導士かい?」

「あの紋章!傭兵ギルド、南の狼だよ!」

「こんな奴らは雇ってたのか」

「ボヨヨヨ、南の狼は常に空腹なのだ!覚悟しろよ」

エバルーが言った瞬間全員がにらみ合う。…………ルーシィ以外。

『おい!!』

「なんとふざけた奴等だ」

「これがフェアリーテイルの魔導士か……」

「バニッシュブラザーズよ!あの本を奪い返せ!そして、殺してしまえっ!」

エバルーが2人に命令する。

「これ……ナツ、武!少し時間を頂戴!この本には何か秘密があるみたいなの!」

「は?」

「秘密!?」

ルーシィ
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