第五章 StrikerS編
第百五十八話 『決戦(2) ライトニングの攻防』
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も、何度も見る迷いの表情。
きっと突破口はあるはずです。
「事情を話して! お願いだから!」
エリオ君も必死にガリューと戦いながらも女の子に話しかけている。
それに彼女は、
「…ドクターにお願いされたから」
そう言って攻撃してくる女の子。
私もそれで応戦する。
それで私と女の子は地上へと降りる。
フリードには悪いと思ったけど、正面同士で話し合いたいの。
「ドクターは私が探しているレリックの11番、これを探す手伝いをしてくれるっていうの…だから私はドクターの命令に従って動いているの…」
私は思わず「そんなことで…?」と返してしまった。
でも、それが彼女の癪に触ってしまったらしいの。
少し視線が冷たくなり、
「そんな事……あなたにとってはそんな事でも私にはとても大切なことなの!」
そう言って私に何度も射撃魔法を放ってくる。
なんとかガードをするけど被弾は免れずに私は少しずつボロボロになっていく。
「探し物とかのことを言ったんじゃないの!」
「うるさい…」
短く拒絶されてしまった。
でも、まだ諦めない…!
「…ゼストも、アギトもいずれはいなくなっちゃう。でも、レリックの11番を探し当てればお母さんが目を覚ます。
そしてお母さんが帰ってきたら私は不幸じゃなくなる…幸せになる」
「違う! そんなのは幸せなんかじゃないよ!」
「そうだ!」
そこにガリューを大きく吹き飛ばしているエリオ君が私の隣にまで降りてくる。
「キャロ! もっと語りかけて! 君の想いを!」
「うん! エリオ君! ねぇ、聞いて! 犠牲の上での幸せなんて本当の幸せなんかじゃないの!
あなたのお母さんだってそんな事をきっと望んでいない…だからそんな間違った道を進んじゃダメ!」
「でも、これ以外には方法がないの…だから」
「レリック以外の選択肢をなくしちゃダメ! 諦めちゃダメ! きっと、他にも手はあるはずだから! だからそれを私達と一緒に探そう…?」
「他の、レリックを必要としない方法…」
「うん!」
「僕も一緒に探すよ!」
「あなた達は…?」
「私は、アルザスの竜召喚士、管理局機動六課の魔導師キャロ・ル・ルシエ!」
「同じくエリオ・モンディアルと飛竜、フリードリヒ!」
「オオォォォーンッ!」
「さぁ、私達の手を取って! 一緒にいこう!」
そう言って私とエリオ君は彼女に手を差し出す。
でも、そんな時だった。
突如としてモニターが開き、そこには眼鏡をかけた戦闘機人の姿が映し出されて、
『ダメですよ〜? ルーテシアお嬢様。そんなまやかしの言葉に惑わされちゃ〜』
「クアットロ…でも、他の道ももしかしたらあるかもしれない…」
『ふぅ…ルーテシアお嬢様。断言しましょう。そん
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