第五章 StrikerS編
第百五十八話 『決戦(2) ライトニングの攻防』
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ない。このチャンスを逃したらもう後は死を待つのみの愚者となってしまうからな。
ゆえにこれは二度目の警告だ。
道を開けてくれ。どうしてもレジアスに会わなければいけないのだ。できなければお前を、倒す…!」
「………そうですか。残念です。
そしてあなたの体の事情もなんとなくですが察しました。あなたの体は…」
「…それは言わないでくれ。自分の体の事は自分が一番よくわかっている。
そして俺の身勝手な事情に一言も文句を言わずにここまで着いてきてくれたアギトの想いに応えるためにも…」
ゼストはアギトの頭に手を乗せた。
それにアギトは顔を赤くしながら、「旦那ぁ…」と声を零していた。
ゼストはそれを気にせずに、ただ一言。
「押し通るまで!」
それによってゼストの体から魔力が吹き出してくる。
さながら使い切る寸前の蝋燭に灯る火が大いに燃え上がらせるかのように、わずかな命をさらに削るかのように…。
「もう、止められないのですね…。ですが我らも引くに引けない事情があります。ゆえに中央本部への道へは私とこの…」
「祝福の風・リインフォース・ツヴァイがお相手をいたします!」
それによってシグナムは今度こそ鞘からレヴァンティンを抜き放つ。
そしてレヴァンティンから炎が吹き出して剣を熱くする。
だが、その光景に先程までゼストに頭を撫でられていたアギトは思わず声を上げる。
「…アギト。どうかしたか…? どこか不備でもあったか?」
「い、いや…なんでもねーよ。旦那(あの炎…もしかしたらあの騎士はあたしのロードにふさわしい魔導師じゃ…)」
アギトは少し考えこむが、すぐにその思いを捨て去る。
「(だけど、今はただの敵なんだ! 旦那の想いに応えるためにも…こんな雑念は払わないと…!)」
それでアギトは何度か頭を振って、
「いこう、旦那!」
「うむ」
「「…ユニゾン・イン!!」」
ゼストとアギトのユニゾンにより、それによってゼストの髪色は黄金色へと変化し目の色も赤く染まる。
服装も所々が金色に変わり槍から炎を上がらせる。
「いきましょう、シグナム! あの人の事情をなんとしてでも聞き出しましょう!」
「ああ、リイン! いくぞ!」
「「ユニゾン・イン!!」」
シグナムもまたリインとユニゾンをする。
それによってシグナムの髪と甲冑はリインの影響を受けたのか薄紫色へと変わり、ゼストと同じくレヴァンティンから炎を上げる。
「いくぞ!」
「まいります!」
シグナムとゼストはそれによって互いに武器を構えて激突する。
◆◇―――――――――◇◆
Side キャロ・ル・ルシエ
紫色の髪の女の子はガジェットに乗りながら私に攻撃を仕掛けてきている。
で
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