第五章 StrikerS編
第百五十八話 『決戦(2) ライトニングの攻防』
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管理局地上・中央本部…………いや、レジアス・ゲイズ中将のもとへと目指していたゼスト・グランガイツと烈火の剣精・アギトは飛行中でありながら一時停止を余儀なくされた。
その理由は目の前に桃色の髪をポニーテールにして騎士甲冑を纏うまさに騎士の風格を漂わせる女性・シグナムと八神はやてのユニゾンデバイスであるリインフォース・ツヴァイ。
その二人がゼスト達の進む道を遮るように立ちふさがっていたからだ。
「旦那! あんときのバッテンちびに新顔だ!」
「…ああ。油断するなよ、アギト」
「あいよ!」
ゼストはアギトに警戒を促しながらも戦士の勘をフルに働かせて、目の前の相手は強敵だと肌で感じ取りシグナムを警戒していた。
アギトも前回にヴィータにやりこまれたことを思い出して油断なく構える。
対してシグナムは戦う前の心を落ち着かせるための儀式かのように目をつぶり、ゼストが目の前にやって来るのを待ち構えるかのようであった。
ゼストがシグナムの前で動きを停止させる。
それによってシグナムは目を開き、その鋭い目つきでゼストを見る。
ゼストは構える槍をまだ戦うわけではないので下に下げてシグナムに問う。
最初の一言は「管理局の騎士か…?」と。
それに対してシグナムは、
「時空管理局、機動六課ライトニング隊・副隊長、シグナム二等空尉です。
前所属は首都防衛隊。あなたの後輩という事になりますね。“ゼスト・グランガイツ”殿」
「…そうか」
ゼストは名前を知られていることに、一瞬空白をうむが、前の戦いの時にもう一人の小柄な少女の騎士…名をヴィータといったか?に名乗ったな、と思い出す。
そして首都防衛隊という言葉に、もう隠す必要はないともゼストは思った。
ゆえに、シグナムは今の俺にとってはレジアスに会う前のただの障害でしかないとも思った。
戦いとなれば本気を出さなければ勝ちを拾えないだろう相手…この残り短き命を燃やす時が来た。
そう判断したゼストの目には寡黙ながらも炎が宿っているようにシグナムは感じた。
(…立ち会っただけでこの気迫。さすが元・ストライカー級の魔導師だな。だが、私にも引けない理由がある)
シグナムは強敵に立ち会ってすぐに感じた高揚感を胸に押さえ込み、落ち着いて話を振る。
「…中央本部に何をしに行かれるのですか…? やはりスカリエッティの命令で破壊活動ですか?」
違うだろう、と分かっていてもあえてシグナムはそう問いかける。
それに対してゼストは低い声ながらもどこか懐かしみを感じさせる声を出しながら、
「スカリエッティの命令ではない。これは俺の独断だ。…そう、古い友人に、レジアスに会いにいくだけだ」
「それはやはり、復讐のためですか…? あなた達の事を見捨てた、あるいは切り捨てたレジアス
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