第二十二話
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「ふん、三英雄か……どうでもいいな、このレーティングゲームでの目的は偽りの魔王の妹を抹殺する事だからな」
「その通りだ」
男たちが現れる。
「あなた達!まさか!!旧魔王派のシャルバ・ベルゼブブとクルゼレイ・アスモデウス!!」
「その通りだ、偽りの魔王の妹。リアス・グレモリー」
「我らは真の魔王だ」
いつの間に来ていたのかリアス先輩達が男の名前を叫ぶ。
「そして……終わりだ」
シャルバという男が手をかざすと……リアス先輩の体を何かが通り……そこには血まみれになったリアス先輩の姿があった。
「部長……?部長っ!てめぇら……!」
神名が怒っている……?何かがおかしい……おかしいのは……あいつの赤龍帝の籠手…?
「その前にだ……アーシアをどこにやった?」
「ふん……ああ、あの光に柱に包まれた者は自動的に次元の狭間に送られる……つまりは死んだんだよ、あの娘は」
次元の狭間……という事はオーフィスとグレートレッドに任せれば大丈夫か。
あの二人だったら早く見つけれくれる筈。
問題は……神名の体から出ている邪念のような……黒い気だ。
「りゅ、リューセイ君、その気は?」
「……え?」
どうやら神名も言われるまで気づかなかったらしい。
「な、なんだよ、これ……!」
黒い気に呼応するように赤龍帝の籠手も黒く染まっていく。
「ま、まさか覇龍……!?」
『我、目覚めるは――』
〈始まったよ〉〈始まったね〉
『覇の理を奪いし二天龍なり――』
〈いつだってそうでした〉〈そうじゃな。いつだってそうだった〉
『無限を嗤い、夢幻を憂う――』
〈世界が求めるのは〉〈世界が否定するのは〉
『我、赤き龍の覇王と成りて――』
〈いつだって、力でした〉〈いつだって、愛でした〉
「何で……何でだよ…止まれよ……!」
「ドライグ、どうなってんだ……?」
神名は自分の意志で覇龍を発動させようとしているようには見えない。
『あれは神器の暴走だ』
「暴走……?」
『ああ、本来赤龍帝の籠手は俺という存在がいて初めてその効力を発揮する。しかしそれだけではない。俺はストッパーだったのだ』
「ストッパー…?」
俺は目の前にどんどん黒くなっていく神名を見る。
「覇龍とは怨念の塊だ。しかし俺を介する事によってまだ安全だった……しかし俺というストッパーがいない今……あいつは全てを破壊し自分の生命活動が止まるまでその破戒を止める事はないだろう…
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