第二十二話
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上級悪魔だぞ!お前のような汚い人間如きに!!」
「汚いのはお前だ!!」
俺は薙刀を振るいディオドラを切り裂く。
「がっ!?」
「何が上級悪魔だ、何がアスタロトだ!結局はお前も!!他人の力を借りる事でしか何も出来ない奴だ!!お前に上級悪魔を名乗る資格はない!!」
「悪魔でもないような奴が何を言うかっ!!」
そう言ってディオドラは魔力弾を何発も俺に向けて撃ってくるが俺はそれを薙刀で全て切り裂く。
「ソーナ会長やサイオラーグはお前なんかとは違う!!眷属を大事にし、眷属を信じつづける奴の事を上級悪魔って言うんだ!そんな誇り高い称号である上級悪魔を名乗るな、ディオドラ・アスタロト!!」
「黙れぇぇぇぇぇぇぇ!人間の分際で!」
「お前の敗因はただ一つ…………俺たちを怒らせた事だ」
そう言うとディオドラは今気づいたように横を見る。
そこには腕を今まさに振らんとしているヴァーリがいた。
「ふっ!!!」
「がああああああああああ!!!」
ヴァーリに吹っ飛ばされたディオドラはまた神殿の壁に激突する。
「痛い!痛い!痛い痛い痛い痛い痛い!!どうして僕の攻撃が効かない!!禍の団の新たな蛇を貰って力を絶大なまでに上げているのにどうして!!」
「自分の力で強くなろうともしなかったお前に……俺たちは負けない!負ける筈がないんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺はそう叫びながら拳を握り締め、ディオドラの元まで全力で走る。
「はぁ…はぁ…ちくしょう!僕は偉大なるディオドラ・アスタロトだぞ!それがこんな人間に!!」
「……お前がすごいんじゃない、魔王であるアジュカさんがすごいんだ」
俺はディオドラの目の前まで来て一旦止まる。
ディオドラの目には理解できないといった感情が見える。
「止めろ…っ!!どうして僕の思い通りにならない!今まで僕はうまくやってきたのに!!誰も僕を咎めない!!僕は何も間違ってなんかいない!!なのにどうしてアーシアは真実を知っても平気でいる!?何でお前はそこまで僕を邪魔できる!!僕は」
「思い通りになんかさせない!お前は何も間違っていないんじゃない!!お前は全てが間違っているんだよ!!そしてお前は二度と間違いに気づくことはない!!アーシアは強い!!お前なんかよりも何倍も、何倍も!!だから俺がお前をぶっ潰すッッッ!!!」
俺はディオドラの頬を壊すつもりで殴った。
そしてもう一度壁に激突するディオドラ。
……これで終わりだ……。
「アーシア、帰ろう」
「はい……?」
と、アーシアは枷を外そうとしたがその顔は怪訝な物になる。
「アーシア?」
ヴァーリが地下より枷を外そうとする。
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