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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第330話】
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並べようとしますからね。 人類の未来の為にだとかね」
事実、俺がされた実験以上の事がムラクモにさせられる可能性も高く、下手すると解剖さえ……。
一瞬脳裏にムラクモの結末が過るも、払拭する様に軽く頭を振った。
「だから現状、この事は今この場にいる人だけの秘密にしてほしいのです。 ……他の代表候補生には折り合い見てから伝える形にしますので」
「……成る程。 ……まあ国家代表候補生ならば口も固いだろう洩れる心配は無いだろうが――一般生徒には口外しない方が良いだろうな。 ……十代女子の噂好きは、あっという間に話題を広めるだろうからな」
ふぅっと小さく溜め息を吐く織斑先生。
「……そうだね。 私もクラスの子から色々な噂聞くもん。 誰々に彼氏が出来たとか、あの子が悪口言ってたとか」
頬杖をつきながら答える美冬――多少変顔になってるが、突っ込むのは止めよう。
「あはっ♪ でも仕方ないわよ、女の子なんだし」
美冬の言葉に賛同する様に楯無さんが笑顔で言った。
「……まあ学園への編入に関しては何とかしてみよう。 だが……その子の戸籍はどうする? そもそも名前は?」
「名前? ……あるにはありますが、彼女曰く『可愛くないからやだ』とのこと――なあ?」
そう言って振り返ると少し頬を染めながらムラクモは――。
「し、仕方ないじゃん。 じ、自由に名前名乗るわけにはいかないんだし……むぅ」
軽く頬を膨らませるムラクモ――少しだが、いつものムラクモに戻った気がした。
「……成る程。 まあ名前はお前が名付ければ良いだろう。 しかし……戸籍等をどうする――」
「うふふ。 戸籍やその他の件でしたら私がなんとかしますわぁ」
にこりと笑顔で告げる母さんに、軽く息を吐くと織斑先生は――。
「……わかりました。 では戸籍諸々の件は有坂先生に一任致します」
「えぇ。 ……うふふ、せっかくだから養女として家に迎えようかしらぁ?」
「お、お母さん!?」
驚いたような声をあげる美冬に、相変わらずふわふわした声で母さんは――。
「うふふ、いいじゃない〜。 義妹が出来るんだし〜」
「そ、そんな簡単に……。 お、お父さんだって急にだとびっくりしちゃうよ!?」
「あら? ……うふふ、あの人なら最初はびっくりしてもいつもみたいに笑って『まあいっか! わははははっ!』って言うわよ〜」
……容易に想像出来る親父の笑い声。
……流れ的にムラクモが義妹になるのは必然な気がしてきた。
「美冬ちゃんは反対かしらぁ? あの子を養女として迎えるのは?」
「べ、別に反対じゃないよ?
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