第W章 月華の叫び
第018弾 「落下」
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2006年 5月 13歳
「で、何所にいんの?ぬえっちょは?」
「また、君は適当なあだ名をつけるね。まあ、鵺が居る場所までは僕が送ろう。さ、仕度したまえ」
シャ−ロックは椅子でくつろぎつつ、そう言う。
「はぁ、今すぐ狩りに行くのかよ・・・すまんな、リサ支度を頼む」
俺はシャ−ロックの身勝手さに嘆息しつつ、リサに主として命令を下す。
「はい!ご主人様、すぐに支度を整えて参ります。3分程お待ちを」
リサは水を得た魚の様に生き生きと、準備に取り掛かった。俺はそんなリサを見つつ、武装を装備する。
★☆★☆
「ご主人様!支度が全て終了しました!」
リサが"褒めて褒めて"と、言わんばかりに俺の元に擦り寄って来る、まるでイヌだ。
「てか、早くね!?まだ、二分も経ってねーぞ?」
「はい!ご主人様との、久し振りのお出かけですから!もしかして........嫌........でしたか?」
"ギュ"っと、リサは俺の腕に抱きつき、下から目を潤ませ、俺を見上げてくる。
リサのハニーシロップように、甘い香りが思考を微睡ませ、腕にくっ付いている二つの果実から伝わる柔らかい感覚で全てがどうでもよくなってくる。
あれですか?リサは俺を殺す気ですか?
てか、うちのメイドよ........任務をお出かけとかヤバイな、主に危機感管理能力が。
「いや、早くてビックリしただけだ。リサと出かけるのが嫌な訳ないだろ?」
誤解をしたままだとマズイので、適当にフォローをしておく。
「ご主人様ぁー」
リサは安心した様に俺の胸に飛び込んでくる。その時........。
ーーーーーガチャリ
「腹が立つから、僕の前でラブコメをしないでくれるかい?撃つよ?」
シャーロックが口をヒクヒクさせつつ、俺の額にアンチ・マテリアルライフルを突きつけていた。
てか...........対物狙撃銃を子供に突きつけるとか、大人気無いな迷探偵。そのせいでリサが半泣きじゃないか、どうするんだよ........これ。
「はぁ........シャーロック、対物狙撃銃どけてくれ。リサが怖がってんだろ........。準備も終わったし早く送ってくれ、鵺の所に」
「ん?あぁ、すまないね。今はこうしなければいけ無いと、世界が言っていてね」
シャーロックゥウ..........ついに電波キャラに........なってしまったか。もう、手遅れだな。
「さあ、気分を切り替えて行こうか」
シャーロックのその言葉と共に、緋色に輝く鏡が出現する。
「あー、またこれか」
ショタコンに攫われた時の、嫌過ぎる記憶を思い起こしつつ、そう言う。
「さ、行ってきなさい」
シャーロックが俺とリサの
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