暁 〜小説投稿サイト〜
ファイアーエムブレム 〜神々の系譜〜
第一章 運命の始まり
第三話
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
もちろんエルトシャンにラケシスも」

 「ありがとうございます」

 「キュアン、こちらこそ君を我が家に招待したい。なんやかんや君とシグルドには世話になっているからな」

 「そうだな、我々が本科を卒業したらお互いの家に行くことにしよう」

 キュアン王子は、間違いなくいい男である。それは間違いないと思った。というか兄上の友人だし、そこらへんはわかっていたんだけどね。

 「探したぞ、二人とも!」

 俺の後ろから声が聞こえた。俺を含め全員がそちらを向く。背が高く、髪が青く、尚且つイケメン。どう考えてもあの人だ。その後ろには手を引かれ歩く可愛い、これが未来のキュアン王子の妃となるひとだろう。

 「「シグルド!」」

 やはりな!

 「ふぅ、やあ二人共。それでこれが俺の妹だ」

 「どうも皆さん。妹のエスリンです、よろしくお願いします」

 そのあとは当然のごとく、知らない者同士の挨拶へ。姉上のところは長くなったので割愛させていただきます。

 「兄様、そろそろ私も紹介してください」

 「そうだったな。シグルド、これが弟だ」

 「やぁ、シグルドだ。なんでもエルトシャンの幼き日よりも才覚を見せているとか、ノディオン王国は、エルトシャンと君がいれば安泰だね」

 「ありがとうございます、シグルド様。ロキと申します、よろしくお願いします」

 「こちらこそ、でも様はいらないよ」

 そういって差し出された手は、大きく筋肉が隆々としてるのが分かる。兄さんも勇者の素質は十二分に備えているが、こちらも負けじとそれはあるようだ。今は仲良くしていくのがベストだろう。時勢をみて変えていけばいいだけの話だ。

 「では、シグルドさんと」

 「うん、それでいい。そういえば、ユングヴィ家のエーディンは見ていないだろうか?」

 「ユングヴィの息女か? すまない、あまり拝見したことがないのでわからん」

 エルトシャンの答えに、姉上とキュアン、そして俺が頷く。

 「そうか、領地がうちとは隣同士でな、幼馴染のようなものなんだ。といっても年齢は少々下だが。すまないが、探しに行ってくるよ」

 シグルドとエスリンは、そう言ってその場を離れた。その後はキュアンとともにとりとめのない話を長々としていたが、ウェイターの一人が次がノディオン王家の謁見のお時間ですと呼びに来た。
 あれかな、もしかしてウェイターって貴族の顔と名前全部頭に入ってんのか。そう考えると、さすがはバーハラ王家。一ウェイターの質が高い。
 キュアンに別れを告げ、俺たちはその場を立ち去った。先ほどのウェイターに所謂控え室のような場所に連れてこられ、既に父上と母上がそこで待っていた。

 「どうだ、パーティは楽しいか?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ