コードギアスR2
0596話
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「到着したぞ」
「ふぅ、ようやくか」
別に息が切れたりしている訳では無いのだが、それでもやはりギルフォードにとってジャングルに近い場所を通り抜けてくるのは慣れていないだけに面倒臭かったのだろう。
洞窟の入り口付近に身を伏せている量産型Wへと声を掛け、ギルフォードと共に洞窟の中へと入っていく。
そして目の前に現れたのは、自然の洞窟の中にあるのは不自然な程の機械。ホワイトスターへの入り口、異世界へと渡る為の鍵、ゲートだった。
「これが、ゲート」
「ああ。ちょっと待ってろ」
唖然として目を見開くギルフォードをそのままに、通信システムを起動する。
『あれ? 隊長。どうしたんですか?』
通信モニタに表示されたのは、技術班の1人だった。
「レモンからニーズヘッグの改修が完了したと聞いてな。その受け取りと、こっちの世界でコーネリアの部下をしていた奴を連れて行く事になった。コーネリアはいるか?」
『ええっと、確か実働班は……この時間だと実機で模擬戦を行っていると思います。呼び出しましょうか?』
「ああ。そうしてくれ。ギルフォー……」
「アクセル、姫様を呼び出すなど……私が出向けばいいだけの話だろう」
俺の言葉にギルフォードが口を挟んでくる。
確かにコーネリアの騎士として過ごして来た記憶がある以上は、ギルフォードからその言葉が出て来るのはしょうがないだろう。だが。
「ギルフォード、今のコーネリアはブリタニアの皇族であるコーネリアじゃない。シャドウミラーの実働班で前線指揮を任されているコーネリアだ。コーネリア本人としても、皇女としての扱いよりもシャドウミラーの一員として在る事を望んでいる」
「しかし……」
「まぁ、俺にそう言われてすぐに納得出来るとは思っていないさ。その辺はお前自身がコーネリアに聞いて見るといい。……それと、レモンは?」
ギルフォードとの会話をそこで切り、映像モニタに映し出されている技術班にレモンがどこにいるのかを尋ねる。
『レモン様なら、いつも通りに魔法球の中ですね。ニーズヘッグの最終調整をしています』
そう言い、ニヤリとした笑みを浮かべる技術班の男。どうやら余程ニーズヘッグの改修に自信を持っているらしい。いやまぁ、確かにバリオン創出ヘイロウを使った改修ともなれば、そしてそれが成功しているのならこの自信も理解出来るが。
「分かった、魔法球ならしょうがないか。俺が直接出向く。そっちではコーネリアの呼び出しだけやっておいてくれ」
『了解しました』
その返事を最後に、通信が途切れる。
「……魔法球、とは何なのか聞いてもいいか? ニーズヘッグというのは、どうやらアクセルの機体名らしいが」
ギルフォードの言葉に頷き、指を鳴らして炎を作り
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