ターン5 鉄砲水と過去の源流
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
酒盛りさせるようなものなんだから。
だけどその男は、気にすんな、と快活に笑ってみせた。
「実を言うとな、もうできてるんだ。ちょっと待ってろ、今持ってくるから」
「うん、頼むよ………神楽坂」
おう、と一言返して。ラーイエローにおいて三沢とは別のベクトルで秀才と呼ばれる男、神楽坂は席を立った。
「さて、と。考えてみれば、こういう頼みをされるのは初めてだな。じゃあ、俺………いや、僕とデュエルしようか」
「うん。じゃあ、デュエルと洒落込もうか!」
「「デュエル!」」
先攻をとったのは、神楽坂。5枚の手札をざっと見て、一瞬で自分のとるべき最適な一手を見つけ出す。
「手札からアトランティスの戦士を捨てて効果発動、デッキからアトランティスのフィールド魔法をサーチする。そしてこのアトランティスをそのまま発動。さらに魔法カード、スター・ブラストを発動!このカードは500単位でライフを払って、手札か場のモンスターのレベルを下げるカード………僕は1000のライフを払って、手札にいるレベル6になったシーラカンスのレベルをさらに2つ下げる!レベル4のシーラカンスを通常召喚だ!」
神楽坂 LP4000→3000
超古深海王シーラカンス 攻2800→3000 守2200→2400 ☆7→6→4
アトランティスの効果でレベルが1下がっているシーラカンスのレベルをさらに2つ下げての、1ターン目からの最速シーラカンス召喚。普段僕の味方として暴れてくれるシーラカンスがこうして敵に回るのは、考えてみれば初めてだ。
だけど、これこそが僕の望んでいた展開。今神楽坂に使ってもらってるデッキは、去年の僕が使っていたものと同じものである。通称ミラーマッチと呼ばれるデュエルは、カードパワーが同じなぶんプレイングと運の差が物を言う。だが、神楽坂にはデュエルする際にコピーしたデッキの使い手のプレイングや癖をそっくりそのまま使うという特技がある。つまり、今僕の目の前にいるのは去年までの僕そのもの。この相手にどれだけ差をつけて勝つことができるかで、今の僕の力量も知れるというものだ。
「シーラカンスの効果を発動、手札を1枚捨てることでデッキからレベル4以下の魚族を出せるだけ特殊召喚する!魚介王の咆哮!」
魚の王の号令が、デッキの部下を呼び起こす。まさにテンプレの動き。
ハリマンボウ 守100→300 攻1500→1700 ☆3→2
ハリマンボウ 守100→300 攻1500→1700 ☆3→2
オイスターマイスター 守200→400 攻1600→1800 ☆3→2
フィッシュボーグ−アーチャー 守300→500 攻300→500 ☆3→2
「カードをセットして、エンドフェイズにシーラカンスのレベルは戻
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ