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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン5 鉄砲水と過去の源流
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と、名前なんだっけ。まあとにかく、校長が写った。

『どうも、鮫島校長。お久しぶりです』
「ポチッとな。このセリフについては、彼はこのクロノス・デ・メディチが校長となったことを知らないうちに送ったメッセージだから聞き流してほしいノーネ」

 わざわざそこで一時停止を入れるクロノス先生。あれ、代理だよね?とツッコミたくなったのは僕だけじゃないはずだ。

『さて、こうして連絡を入れたのはほかでもありません。去年はそちらに敗れたノース校対本校の試合ですが、ぜひ今年もやりたいとの声がうちの生徒から多数寄せられまして。もしよろしければ、昨年と同じ条件での5対5のチーム戦を開催したいと思っているのですが、いかがでしょうか。返信、お待ちしています』
「ポチっと。つまり、そういうことなノーネ」

 懐かしいなあ。まさか、急にやって来たとはいえテレビ中継までされたあのノース校との戦いで鮫島校長が勝ち取ったものがトメさんのキス1回だとは思わなかった。たぶんあのノース校長もどちらかというとそっちの方が目当てなんだろう、きっと。

「それで?わざわざ呼びつけておいて、まさかそれだけということはあるまい」
「それには深いわけがありまスーノ。今日集まってもらったシニョールアーンドセニョリータにまた代表5名をしてもらいたいと思っていますが、実はこのテープ、まだ続きがあるノーネ。またまたポチッとな」

 急に真剣な顔になって、リモコンのボタンを押す先生。画面のいち……いちの………そうだ、市ノ瀬校長だ!まあとにかく、その校長が再び口を開く。

『ところで、鮫島校長。愚痴をこぼすようで申し訳ないが、私には一つ心配事があるのだが。最近このノース校では生徒たちの間でなにか宗教のようなものが流行っていて、それに影響された子が制服を白くしたり部屋を白く塗り替えたりとやりたい放題なんだ。確か名前は………光の結社、とか言ったかな。今のところ全生徒の3分の1ほどの間に広まっていて、あのサンダー四天王の言うことにすら反発することもある一大勢力を築きあげつつあるのだよ。教職者として、私に至らない点があったのは認めよう。だからせめて、私のことを反面教師にしてアカデミア本校ではくれぐれも気をつけてほしい。それと万丈目君、アームド・ドラゴンを返してくれ』

 ………なんだろう、これ。こんなものを僕らに見せて、一体クロノス先生は何がしたいんだろうか。
 だけど、万丈目はどうやら違うことを感じたらしい。

「おい、クロノス教諭。この話、もう少し細かいところはわからんのか?とりあえずアームドは返さんと連絡を……」
「申し訳ないですが、さっぱりわかりませんーノ。何回かノース校と連絡を取ろうとはしていますが、全然応答がないノーネ」
「何、応答がないだと?」

 なんだか、ずい
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