ターン5 鉄砲水と過去の源流
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それで?どうしたのさ一体」
言ってから思ったけど、今のはいくらなんでもちょっと素っ気なさすぎやしなかっただろうか。これで夢想に申し訳ない気持なんか持たせたらどうしよう、いやそれならまだマシなほうだ。最悪嫌われてもおかしくない。
画面の前でたらたらと冷や汗を流すその姿は、さぞかし不審に見えたことだろう。だけどわからない、この後どういった対応をするのがベストなのかがまったくもってわからない。よく考えろ、僕。下手なことを言おうものなら一発で泥沼にはまり込むぞ。というか、もうすでに片足突っ込んでる気もするし。
あれこれ考えすぎて脳がオーバーヒートする寸前ぐらいのところで、夢想の声が聞こえた。
『とりあえず校長室まで来て、だってさ。鮫島校長………はいないから、代理のクロノス先生から話があるんだって』
「?」
今度こそ、何かやったのがばれたんだろうか。見つかったら怒られるであろうネタは身に覚えがありすぎるぐらいにあるから、もう何が見つかったのかが分からないけども。
「どうも皆さん、よく来たノーネ」
校長の椅子に満面の笑みでふんぞり返るクロノス先生。確か『臨時』で『代理』の『仮』校長になったんだっけか。鮫島校長はどこ行っちゃったんだろう。
「前置きはどうでもいい。こんなに人を集めて、一体何のつもりだ」
むすっとした声の万丈目。こんなに、というのももっともなことだ。何しろこの部屋には今、僕と同じように招集をかけられた万丈目に十代に三沢に明日香と夢想。メンバーがカオスすぎていったい何をやらせようとしているのかまるで見当がつかない。と思ったけどこの面子、よく考えたら万丈目以外は去年のノース校対本校のタタカイに代表者として出たメンバーじゃないか。その万丈目だってあっち側のリーダーだったんだし。
「いい質問ナノーネ、シニョール万丈目。実は先日、デュエルアカデミアノース校の校長から通信が入ったノーネ」
「ノース校から?一体あいつらが何の用だ。アームド・ドラゴンなら返すつもりはないと言っておいてくれ」
そういや万丈目のアームドシリーズって、ノース校で伝説扱いされてたのを借りパクしてるカードなんだっけ。1回本人から聞いたことがあるけど、特に返せと催促されなかったから返さなかったとのことらしい。
「まあまあ、とりあえずこの映像を見るノーネ。その方が話が早いですーノ」
そう言ってリモコンをピッと操作すると、ウイイイインと天井からスクリーンが垂れ下がってきてさらに自動でカーテンが閉まった。
「へえ、この部屋こんな機能があったのか!」
「随分とハイテクザウルス。さすがデュエルアカデミア高等部だドン」
そんなどうでもいいことをしゃべっているうちに、画面にはノース校の校長………え
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