曹操聖女伝第4章
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っとんじゃー!陳宮!?」
陳宮にとっては当然の判断であった。張超は曹操への不満で一杯だが、張?は曹操を裏切った事への罪悪感が未だに強く、今呂布を失えば張?軍が曹操軍に逆戻りの可能性が高い。そうなれば今回の張?軍の裏切りが只の茶番に終わり、曹操軍へぼダメージが微々たるものになってしまうのだ。
だが、呂布の説得は予想以上に困難だった。呂布は今直ぐにでも曹操と一騎打ちがしたいのだ。神兵化した曹操の圧倒的すぎる強さが強い敵を感じると真っ先に向かっていく戦闘狂的な性格を刺激する。
魔王クラスの邪凶ですら為す術が無い。さすがの兵士30人分の武勇を誇り5種類の形態を持つ万能且つ臨機応変な武器・変々戟を自在に操る呂布をもってしても、神兵化した曹操が相手では勝てる見込みは殆ど無い。それでも呂布は曹操と戦いたいのだ。
呂布と陳宮が口論している間にも曹操軍本隊が?城に迫っている。焦る陳宮。嬉々として曹操の到着を待つ呂布。
だが、今回も曹操と呂布の一騎打ちは実現しなかった。背後に迫る曹操に気を盗られ城壁にいた荀ケ隊をほぼ無視したからだ。
「怯むな!撃って撃って撃ちまくれ!謀反者如きに敗けるなー!」
張?軍に降り注ぐ無数の矢。これでは戦いたくても戦えない。と判断してくれない呂布。
「俺と曹操の戦いを邪魔するな虫けらー!」
其処へ鯨ほどもある鷲が戻って来た。二郎真君が七十二変化の術を解き、いつもの額に縦長の第3の眼を持ち、鎧をつけた美青年の姿となった。其処へ??と趙公明も駆け付け、3人の仙人が呂布と対峙した。
「くっそー!またしても……またしてもー!」
呂布が大袈裟に悔しがりながら渋々撤退した。陳宮は一応胸を撫で下ろした。呂布を失うと言う最悪の事態を回避できたからだ。
何とか?城に帰り着いた曹操軍。程cと荀ケの働きを労う曹操。
「そなた達の御蔭で、私は無一文にならずに済んだ。よくぞ護りぬいてくれた。感謝するぞ!」
「いえいえ、私達は曹操殿の為を思ってやった事です」
それを聴いていた趙公明の不満が募る。
「其れに引き替ゑ……陳宮め!かような卑劣な真似をしおとは。許殿ぞ!」
曹操が項垂れる。
「よりによって張?までがなぜ……」
程cが曹操に諭す。
「裏切りは乱世の常です。友どころか、親でも殺し合うのが乱世!これを乗り越え、この様な非常な乱世を終結させてこそ真の覇者ですぞ」
荀ケもこれに続く。
「左様。こんな裏切りで殿の大望が潰されてなるモノですか!」
程cと荀ケに勇気づけられた曹操は、再び張?軍と戦う事を決意した。
「よし!出陣だ!裏切りは許さん!張?裏切りの大元凶である陳宮を完膚なきまでに叩き潰す!」
こうして、?州争奪戦が開始された。
曹操軍の本拠地である?城を落せない張?軍は、濮陽に本陣を置いた。だが、曹操がこれを見逃す筈が無く
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