曹操聖女伝第4章
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
軍はちゃんと次の裏切り者を作っておりますぞ!」
「作った?フーつまり誰よ?」
張超がまた張?に食って掛かる。
「こんな扱いで悔しくないのか?兄上の志はもっと高い所にあったのではないのか!?」
其処へ陳宮がやって来た。
「左様。張?殿ともあろうお方が、何時までも宦官の孫娘に顎で使われている御積もりか?」
「何者だ!?」
「私は陳宮。流浪の軍師で御座います」
張超が陳宮に食って掛かる。
「軍師だぁー?信じられないなぁー」
「信じるか信じないかはこれからの私の働き次第ですよ。それより……」
陳宮の眼が怪しく光る。
「徐州での戦いを見ても曹操の冷酷非道さは既に明白!悪逆非道の董卓が滅んだように、曹操もいずれは天罰を食らうでしょう」
それを聴いた張超の態度がガラッと変わる。
「これは心強い味方が現れた者だ!それで、何か良い策はおありか?」
この時、張超は全く気付かなかった。自分達が曹操に裏切りの烙印を捺させる為の使い捨ての駒に成り下がっている事に。あの陶謙の様に……。
「曹操が留守の今こそ好機!この間に?州を乗っ取るのです!」
それを聴いた張?が慌てふためく。
「そ、そんな事が我々だけで出来るものか!」
陳宮が自信満々に言い放つ。
「強力な味方がもう1人。隣の河内郡におりますぞ」
それを聴いた張?は驚きを隠せない。
「ま、まさか……呂布か!?」
それを典韋が聞いていた。
「これは不味い事になった」
呂布は李?に騙されて長安から追い出されていた。その後、曹操に戦いを挑む方法を探しながら各地を放浪していたが、風の噂で曹操が?州の刺史となったと聞き?州に向かっていた。
それを知る陳宮の出迎えを受けて?州に入った。
その頃、典韋が二郎真君が駐屯する濮陽城に駆け込んだ。
「なんですって!張?殿が陳宮と名乗る怪しい男に騙され謀反とな!?」
「本当です!さっきまでその反乱軍にいたんだからまちがいねぇ!」
「しかしあなたは……張?軍の配下の筈では?」
典韋がやや怒った口調で言い放った。
「たとえ主君であろうと、裏切りは許さねぇ!仇討ちの為に必死になってる曹操様の方が信用出来るってもんだ!」
それを聴いた二郎真君は典韋が急に惜しくなった。
「成程な……だが、今の曹操殿は完全に冷静とは言えない。この状態で曹操軍に寝返りたいと言っても信じまい」
「ではどうするんで?」
「暫く私の許にいなさい。私が頃合いを見て曹操殿に話しておきます」
それを聴いた典韋が気をつけの姿勢となった。
「はい!」
その頃、?城でも陳宮の謀略による張?の謀反の情報が入っていた。
「程c殿には東阿、笵の両県に赴き、謀反に加担しない様説得をお願い致します。
「良かろう!必ず説得しよう。しかし、儂が戻ってくるまでにこの城を奪わ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ