曹操聖女伝第4章
[1/12]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
董卓の乱は群雄割拠と共に、黄天軍の残党をはじめとする賊徒の横行を活発化させた。
曹操が討伐するのは、黒山賊と呼ばれる賊徒で、10余万の軍勢で魏郡を攻略、東郡太守の王肱を撃ち破った。更に、?州の東郡に侵攻してきたのである。
が、その程度の賊軍は質に勝る曹操軍の敵では無い!東郡に入った曹操軍は、濮陽でたちまち黒山賊を撃破した。この功績により、曹操は東郡太守に任命された。
この時期、曹操を慕って多くの勇将や策士が彼女の下に集まった。
その頃、長安では反董卓派の文官達が呂布を説得しようと頑張っていた。
「ええ!董卓暗殺ですと!?」
「左様!ぜひとも将軍の御力を拝借したいのです!」
曹操との一騎打ちを強く望む呂布は渋る。
「馬鹿な!董卓は曹操の敵だぞ。董卓暗殺など出来るものか!」
しかし、文官達は説得を諦めない。
「将軍は先日、つまらぬ事で董卓の怒りを買い、危うく殺されそうになったと聞きます」
「噂によると、将軍は董卓の侍女と良い仲になっているとか。これがバレたら只では済みますまい」
「何時殺されるか判らないのに、曹操の事を目の仇にしている場合ですか!?」
苦渋の決断を迫られる呂布。
この時の反董卓派の文官達の大将格は王允(字は子師)。三公の一つである司徒の座にある漢王朝の重臣である。
数日後、宮殿に到着した董卓は、武器を手にした者達を見て怒鳴った。
「あの者達は何者じゃ!」
王允が満足げに答える。
「されば閻魔の使いかと思われます。相国をお迎えに参ったのでございましょう」
王允の合図に応じて、宮廷の兵士達が董卓の車を転覆させ、槍で突き刺そうとするが、卑しくも人間に転生した魔王そのBである董卓は、自慢の祭玉と孔雀光と目からビームで蹴散らそうとするが、途中で激痛が董卓の腹部を襲った。
天の声の指示で祈祷をしていた曹操の念が董卓の腹の傷を刺激していたのだ。
「おのれー!またあの小娘か!?」
其処へ、駄目押しとなる弓矢による強烈な一撃が董卓の左肩を貫通した。犯人は変々戟を弓に変形させた呂布だ。
「りょ、りょ、呂布、な、何を致しておる!」
狼狽える董卓に対し、変々戟を大鋏に変形させながら近付く呂布。
「勅命により逆賊・董卓を討つ!覚悟しろ!」
と言い放つや、董卓を斬首する呂布。ここに栄耀栄華を極めた董卓の一生は幕を閉じた。
数日後、曹操は荀ケをべた褒めしていた。
「そなたの予言が的中したな。見事だ!まさに荀ケは私の子房だ」
言っている意味が解らない??が趙公明に訊ねる。
「しぼうってなんだ?」
「前漢の高祖・劉邦に仕ゑた大軍師・張良の字でござる」
??がワザとふざけた。
「フーン、ちょうなの」
董卓の死後、国政にあたった王允は、董卓の旧部下達を厳しく処罰した。また、董卓暗殺の殊勲者の呂布を奮威
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ