DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第二十六話
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ルチウォール》。僕の階梯以下の六門神から受ける攻撃は、それが物理攻撃だろうと特殊攻撃だろうと、全て防御できる。参照するのは攻撃した六門神の階梯だから、武器がどれだけ強力だろうとなんだろうと、無視して防御が可能だ。たとえ無敵の《ギア》でも、最強の《冥刀》でも、ね。そして―――――こうやって、弾き返すこともできる」
瞬間、セモンの体に衝撃。見れば、先ほどセモンの《雪牙律双》が辿ったのと全く同じ奇跡を通って、衝撃波の刃がセモンを吹き飛ばしていた。隣ではカズも、《アバランシュ》と同じ軌道の衝撃波で弾き飛ばされている。
「ぐぁっ!?」
地面に何度もバウンドして、やっとセモンの動きが止まる。遅まきながらに、セモンはシスカープの語ったことを理解する。
《完全防御》の特殊能力。それも、使い手のランクに依存する防御。いくら武器が強力でも、セモン達の階位が低い限り、決して彼には勝てない。
「ああ、気付いたかい?ごめんね。最初に嘘を言ったみたいだ。――――君たちは全員が第二階位以下だ。唯一の第五階位である”黒吹雪の剣士”はウォルギルと交戦中で救援に駆けつけることはできない。君たちの攻撃は僕に通らない。君たちは勝てない。だから、君たちはここから先に進めない」
あくまでも穏やかに響いたシスカープの声は、まるでセモン達に対する、死神の死刑宣告の様であった。
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